市子を見ました。
アマプラですね。
ヒューマンドラマです。
主人公は市子、演じるのは杉咲花。
男性が、ねえ、どうやら一緒に暮らしてるようなんですよ。
ご飯おいしいって、いつもの風景。
結婚届の用紙を机の上に出す。
一緒になろう、っていうんですわ。
でも、市子は次の日家からいなくなってしまう。
ある意味、この映画、ある男と少し似てるような気がしなくもない。
本当は何者なの?って、市子の半生を追うように映画は展開する。
市子ってだあれ?
存在のない子供たちのことも少し思い出したよね。
でもねえ、なんといってもさ、やっぱ杉咲花なんですよう。
開幕5分ぐらいだよ。
5分ですごいんだよ。この演技はなんなの。
新聞配達の寮のあの布団から出てくる市子をみてよ。
ケーキ屋から出てくる市子の吐露を見てよ。
でもさ、お母さんの「ありがとう」もすごいんだよ。
ぼそっ ていうのね。
そこへきて、ロストケアも思い出したよ。真逆の演出だなと。
高校生の市子にね、みんな魅了されているんだけど、魅了というより、危うげで、ふわふわしてて、不思議で、大丈夫かって思うんだよね。
存在がないようにふわっと笑って、どうでもいいやっていうようで、形がなくて。
この子死んじゃうんじゃないだろうか。不安になるんですよ。
この学生時代の市子も、開幕5分の市子も、全部が全部凄いわけですよ。
うわあ・・・ってなる。
形あるものになりたくて、存在のないふわふわした市子。
凄いなあ と。
本当に市子がそこにいるようなんだね。
どんどんこの子の映画が見たくなるね。