浜の朝日の嘘つきどもと、を見ました。
RakutenTVです。
邦画ですね。
TVシリーズの映画版です。
シリーズっていうか、TV版はとある映画監督(30代中年)が生きる希望を失ってたどり着く朝日座、そこから始まるっていうTVドラマスペシャルなのね。
この映画は、その前日譚を描いてるわけですよ。
主演は高畑充希ってことになっています。
なにをいってるんですか!!
この映画の主演は、ある意味大久保さんです!!
まあね、勿論ね、高畑充希がね、とあるつぶれそうな朝日座を助けに現れた、みたいな感じの話になってるわけですよ。
舞台は南相馬なんですよ。
そうですね、福島ですね。
だからある意味、復興映画みたいな感じにもなってるわけなんですけどね。
朝日座そのもの自体も実は南相馬にあるのね。
で、さ時代背景はコロナ禍ですよ。
私もね、コロナ禍で映画いかなくなっちゃってねえ。もう人ゴミがだめでねえ。
でも、行けない代わりにとある単館映画のクラウドファンディングで3万円寄付させていただきました。
その映画館から家は遠くなっちゃったんだけどさ、引っ越したからさ。
今もまだあるんだ、その映画館。
沢山レイトショーに行ってたあの頃に戻すには少しリハビリが必要そう。
話を戻そう。
でさ、コロナ禍が来てもう駄目だよ、ってメタボな爺が朝日座閉めようとしてるわけですよ。
でもね、高畑充希は恩師との約束だから、つぶしたくない、っていって頑張るわけね。
その恩師が
大久保佳代子さんですね!!
もうさ、家族がバラバラになった高畑充希はね、屋上で呆けてるんだけど、のらりくらりとやってきた大久保佳代子がいいから、寄っていきな?って学校で映画見るんだわ。
いいよね。そういうやり取りね。
初めて見たであろう映画をみて、高畑充希は号泣だよ。
いいよね。
映画で腹は膨れないけど、心は膨れるんだよ。
ああそうだよ。
まあ、腹は膨れないけどね。
そんな、暗闇で映画を観てる根暗な映画好きたちへ送る映画なんだけどな。
大久保さんがいいんだよ。
無駄に(ほめてる)ちょいエロで、アサヒビールが似合ってて(朝日だからかな)、ダメ男ばっかりにひっかかって、いつも明るい、最後まで明るい大久保佳代子よ。
いいよね。
自分が最初に見た映画って覚えてる?勿論覚えてるよ、私は。
映画館で観た映画は?たぶんあれかな?とかさ、好きになったときを思い出すよね。
まあ、私が一番好きになったものを思い出した、そんな映画はやっぱブリグズビーベアだよ。
擦り切れるぐらいビデオを見てさあの頃を思い出すよね。
ああそうだよね。
だから、そんな気持ちなわけだよ、高畑充希はさ。
天使にラブソングをっていうか、ヴィムベンダースっていうかさ。
まあさ、現実としては映画館はどんどん閉じてってさあ。
岩波ホールも渋谷の東映もアップリンクもユジク阿佐ヶ谷もね。
うちの地元の映画館もシネコンなのにほとんど人が入らないよ。
でもね、映画の中でぐらい、暗闇が好きな気持ちでいたいわけよ。