ケイコ目を澄ませて、を見ました。
邦画ですね。
ヒューマントラストシネマ有楽町です。
めちゃくちゃ久しぶりに映画館に行きました。
2月ぐらいから確か上映してるんですが、ぎりぎり間に合いました。
岸井ゆきの主演、耳が聞こえない女性のボクシング映画です。
映画館がね、見に来てる人がおさーんしかいないのね。
ソロ鑑賞者しかいねぇ!!!金曜の夜だってのにみんな暇だな!(わたしもな!)
で、ケイコ目を澄ませてだよ。
ケイコはさ、荒川の、古めかしいボクシングジムに通ってるんだよ。プロボクサーなんだよ。
それだけじゃ暮らしていけるわけないからさ、ホテルで清掃の仕事もしてるんだよ。
コロナ禍でさ、マスクみんなしてるから何言ってるかわかんないわけね。
マスク下にずらして、聞こえないって。
って、耳の聞こえる新人の子にも合図。
弟と二人で暮らしてるんだけどね。
まあ、コロナ禍だから、帰ってきたらとりあえず手を洗うんだね。
ボクシングジムも、コロナのあおりをうけてねえ。
って。
でさ、岸井ゆきのが着替えるシーンから始まるんだけど。
エロくないわけ。
それがいいわけ。
淡々と着替えるなかで、髪を結ぶと後ろの背筋が見えるんだよ。
スパーをするときは、耳が聞こえないからジェスチャーでミット打ちを指導するんだよ。
ちゃんとパンチ打ってるんだよ。
私も格闘技してたからさ、習いたての子のパンチの仕方、すげーなよなよやなー、こぶし返してないなー腰がはいってないなーとかわかるんだけどさ、
おい、ゆきの、何処で練習してきたの?!
って感じなんだよ、結構パンチがきれいなんだよ。
鏡に向かってパンチの練習だよ。こぶしをHITするときにぐるんと回すんだよ。
岸井ゆきのは、荒川の河川敷を毎日ランニングだよ。毎日だよ。コツコツと。
いや、違う今見てるのはケイコなんだけどさ。
ボクシングが好きで、人を殴るとスカッとするの、痛いのは嫌。
え、そんなこと思ってたの?って。
たしかにな、私も痛いの嫌だわ。でも、格闘技してた時はなんていうか、なんだろね。
戦いたかった、って感じなんだわ。
この映画では、健常者と耳の聞こえない人との対比、が結構印象づけられるんだけどさ。
コンビニのシーン、ホテルでの清掃のシーン、人とぶつかったとき、ボクシング中のやりとり。
人とぶつかったときとかは、ある意味わらってしまった。
どんなおさーんに、怒鳴られてもケイコは聞こえない、怖くはないのかな?
あ、なんか怒ってんな?ぐらいの感覚で感じるのか、どう感じるのか。
少なくとも、怒鳴られた後に、去っていくケイコに、おさーんの罵声は聞こえてないんだよな、とか思いながらシーンを鑑賞。
色々うまくいえないけど、この映画、とってもいいんだよね。
荒川にいるケイコがとってもいいんだけどさ。
荒川ってのはなんだろね、分岐点なのかもしれない。
岸井ゆきのが出てる映画、あたりばっかな気がする。