ホムンクルスを見ました。ネトフリですね。
原作漫画は全部読んでて、結構好きな作品。
殺し屋イチも描いてた山本英夫。殺し屋イチって最初の方の話衝撃だよね。
えぇ・・・・・えええ・・・・?!
どう考えてもやばい主人公なのよね。
でさ、ホムンクルスもそんな感じなのよ。
人間味ある主人公で、キレイじゃないわけさ。
家がなくてホームレスで、公園でホームレス仲間に食事をごちそうになったりするんだけど、寝床はそこじゃないの。
いつもスーツを着ていて、車の中で”く”の字になって、指をしゃぶって寝ているんだな。
車がどこに止めてあるのかというと、西新宿の公園とハイアットリージェンシーとの狭間。
ホームレスが暮らす公園と、4つ星ホテルのハイアットリージェンシーの狭間に車止めて暮らしている
という設定が良いのよね。でもこの映画でそこはあまりプッシュされていない、というか描かれてはいない。
まあ、映画だしいろいろ端折るのだろう。
そんな主人公のもとに、ピアスあけたり入れ墨したりした怪しいやつが、お兄さん、額にちょっと穴をあけませんか?と誘うわけ。人体実験をしたいんだけど、危なくないし、お金を払うからさ。
いやいやいやいや、危ないでしょ
そんな怪しい男を演じるのは成田凌。いいね。
で、そんな怪しい成田凌にほいほいついていってしまう主人公綾野剛。
そこから、右目をつぶると左目でホムンクルスが見えるようになってしまうーっていう話なんだね。
左目で見えるっていうのは、理にかなっているよね。
右脳は左側とつながっていて、左脳は右側とつながっているから、理性的な論理的な話をする人っていうのは、右手で説明したり、腕を組むときどっちがした?w みたいな心理ネタでもよくある話。
というのもあって、左目で見えるんだろうね、ありえないものが。
この映画、ヤクザが出てきて、小指を切ろうとしたり、JKとおいおいお・・・ぃみたいな展開になったりするわりには、PG12なんだよね。
内容はPG12じゃないんだけど、そういうシーンを描かないことでPG12になっているんだろうな、という感じ。
あ、でも転がるもんは転がってた気が・・・(まあいいか)
で、確かに、うまく見えないようになっている。
でも、ファブルと違うのは、ファブルはそういう展開を一切描かず、ストーリーにも使ってないんだけど、清水崇だからか、見せないけど話はとりあえずそのまんま描きます、ってスタイル自体は好きかな。
前半は、割と忠実に漫画に沿って描く。
ただ、中盤から後半にかけてはだいぶオリジナル要素が強い。
これが、いいんだか悪いんだか的な展開にもなっているんだが・・。
とりあえず、岸井ゆきのと、成田凌っていう組み合わせを見ると、なんだかもう愛がなんだの映画に見えてくる不思議だよ。
岸井ゆきのって謎の存在感あるよね。
成田凌も、なかなか良いのよ。もっと出番があったら、綾野剛を食う感じ。
よく考えたら、みんな主演はれるやんけ。
と・・・まあ、そんな感じで見ていたわけだが、悪くないけど今一つ感。
無難な展開に行っちゃった感じが解せないけど、成田凌をもっとおおおおおお という感じの映画になりました。
原作おすすめヨ☆