ラブレスを見ました。
アマプラかな。
愛がないって意味です。
離婚しようとしている夫婦がいてね。
おうちを売ろうとしていて、家を買いたい人が見に来たりするんだけど、息子は、愛想がなくてそれを母親が叱るんだよね。
夜になると、旦那と息子をどうするの会話。
この年頃には母親が必要だろう。いや父親だ。寄宿に入れるのもいいかもね。
母も父も息子がいらないらしい。
お互いに次のパートナーがいて、次のパートナーとセックスをする。家にあまり帰らないから息子のことはちゃんとは知らない。
夫婦が家にいると喧嘩。
一人で雪の積もった外で遊ぶ息子。
そんなときに息子が行方不明になって、さぁどうする?って話なんですね。
息子探しに奔走することになるんだけど、本当にこの人たち心配してるの?よくわからない。
奥さんは、わたしは今まで誰のことも愛したことはないと吐き捨てる。
旦那の会社は離婚すると首になるらしく、離婚したことがバレないように嘘の家族を仕立て上げて会社のパーティーに出席する人もいるほど。
どんな?!どんな会社?!怖くない?!
これが、おそロシアなのか?!
と、絶望を感じていると、母親がなぜ、子供に愛情を持てないのかがわかってくる。
子供の気持ちはほとんど知る由もない、ほとんど映画に出てくることはないからだ。
わたしこの映画のとあるシーンに違和感があってね。
だって、どう考えても、そんなところに機械おいたら錆びるやん?っていうさ。
わたしも雪国育ちだからさ、そんなとこに置きませんって、て突っ込んだけど、このシーン見たときに三宅さんが書いた本思いだした。
これなんで劇場公開しなかったの?っていう本。
この本結構面白くて、色んな発見があるんだけどね。
アメリカンレポーターっていう映画について話してる回。
レポーターが、戦地に赴くことになるコメディの映画なんだけどね。
主人公は、都会でジム通いでランニングマシンだったか、エアロバイクに乗って走ってるんだけどさ。毎日。
それが載せられてたマットが数センチ後ろにずれててね。
ジムに毎日通って、
走っても走っても前には進まなくて、むしろ後ろに下がってたわ。
って会話するシーンを紹介してるんよね。
だから、彼女が着ている服と、それが示すものがニュースの音から、静かな雪音へと変化していくのだけど、違う音に聞こえてくる、そんな虚しさを感じるんよ。
ある種、ホラー映画のようなね。