二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:ラブレス。どこまでも愛がない。

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ラブレスを見ました。

アマプラかな。

愛がないって意味です。

 

離婚しようとしている夫婦がいてね。

おうちを売ろうとしていて、家を買いたい人が見に来たりするんだけど、息子は、愛想がなくてそれを母親が叱るんだよね。

夜になると、旦那と息子をどうするの会話。

この年頃には母親が必要だろう。いや父親だ。寄宿に入れるのもいいかもね。

母も父も息子がいらないらしい。

お互いに次のパートナーがいて、次のパートナーとセックスをする。家にあまり帰らないから息子のことはちゃんとは知らない。

夫婦が家にいると喧嘩。

一人で雪の積もった外で遊ぶ息子。

そんなときに息子が行方不明になって、さぁどうする?って話なんですね。

 

息子探しに奔走することになるんだけど、本当にこの人たち心配してるの?よくわからない。

奥さんは、わたしは今まで誰のことも愛したことはないと吐き捨てる。

旦那の会社は離婚すると首になるらしく、離婚したことがバレないように嘘の家族を仕立て上げて会社のパーティーに出席する人もいるほど。

どんな?!どんな会社?!怖くない?!

これが、おそロシアなのか?!

と、絶望を感じていると、母親がなぜ、子供に愛情を持てないのかがわかってくる。

 

子供の気持ちはほとんど知る由もない、ほとんど映画に出てくることはないからだ。

 

わたしこの映画のとあるシーンに違和感があってね。

だって、どう考えても、そんなところに機械おいたら錆びるやん?っていうさ。

わたしも雪国育ちだからさ、そんなとこに置きませんって、て突っ込んだけど、このシーン見たときに三宅さんが書いた本思いだした。


これなんで劇場公開しなかったの?っていう本。

この本結構面白くて、色んな発見があるんだけどね。

アメリカンレポーターっていう映画について話してる回。

レポーターが、戦地に赴くことになるコメディの映画なんだけどね。

主人公は、都会でジム通いでランニングマシンだったか、エアロバイクに乗って走ってるんだけどさ。毎日。

それが載せられてたマットが数センチ後ろにずれててね。

ジムに毎日通って、

走っても走っても前には進まなくて、むしろ後ろに下がってたわ。

って会話するシーンを紹介してるんよね。

だから、彼女が着ている服と、それが示すものがニュースの音から、静かな雪音へと変化していくのだけど、違う音に聞こえてくる、そんな虚しさを感じるんよ。

ある種、ホラー映画のようなね。

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