ゲティ家の身代金を見ました。
Netflixです。U-NEXTにもありますね。
ジャンルは、まあドラマです。
実際にあった事件について書いた本をもとにしています。
この映画、映画自体もまあ、結構見てて面白い、というか
金持ち爺さんと誘拐された孫の母との金の攻防が描かれているんですが、それよりも面白いのは
この映画の裏話とかです。そもそものこのゲティの爺さんとかね。
爺さん役は、クリストファー・プラマーという人が演じているのですが、80歳はとうに超えているおじいさんです。
ナイヴズ・アウトでも死ぬ老人として出てきましたね。
ちなみに、その2-3年後とかにプラマーも亡くなってしまうのですが、ナイブズ・アウトの二年前ぐらいに撮られたのがこの映画です。
しかし、彼がオファーを受けて実際に撮影したのはなんと
10日間でした。そして公開からわずか一月後にはアカデミー賞に自分がノミネートされることになるんです。
え・・・いや・・プラマーさん・・・・?wプラマーさん・・・?w
って感じです。
あのスピルバーグが超速で撮ったペンタゴン・ペーパーズは確か一回のミスもせずにひとつきで撮ったとか言う話ですが、プラマーさんオファー受けてからが超速じゃないすか・・・?w
って感じなんですね。
なんでそんなに超速かっていうと、
元々爺さん役はケビン・スペイシーだったからです。
例の事件を起こして、ケビン・スペイシーはもうどこにもいません。惜しい人を亡くした・・(いやなくなっちゃいないんだが)、事件が事件なのでここばっかりは・・という感じですね。
で、もう公開するだけ!だったのに、彼の出演シーンは全部撮り直しすることになったんですね。
今から特殊スペイシーみたいに特殊メイクさせるわけにもいかない!
同じぐらいの爺さんを抜擢しよう!
しかも、なおme too的な話でいうと、撮り直しの再撮影にマーク・ウォールバーグは150万ドル要求したのに、この映画に出てくるお母さん役は1000ドル。
ちょ・・・ウォールバーグさん・・・・?w身代金ですか・・・?w
と中々面白い・・いや興味深いことになっている。
後に、ウォールバーグは、
え・・!そうなの!知らなかったよ・・・!w みたいな感じで、この額の要求は取り下げたらしい。
ということで、公開に至るまで山あり谷ありの裏話が色々聞きたいんだが?という映画になっている。
前置きが長かった。
ゲティという超金持ち爺さんの孫が誘拐されて、身代金を要求。するっていう映画なんだけど、
爺さんがケチすぎて、金マジで払いたくないんだが・・・・
というゴネる爺さんと、母親との闘いを皮肉に描いた話になっている。
ゲティは世界一の金持ちと当時言われていた石油王みたいなやつだったんだけど、子供を沢山作って、俺は面倒なんてみてらんねぇぜ!と、高い絵画ばかり買いあさってたわけね。
14人も孫がいるから、金なんて払わないぜ ってTVのインタビューに答えるんだね。お母さんは旦那(旦那がゲティの子供)と離婚して、家賃を滞納するぐらいで金なんて払えないんだけど、ゲティは孫の身代金を払うつもりもない。
でも、自分は絵画に1500万ぐらい払っちゃってたりするわけね。
ドケチなんですわ
小金持ちのドケチは見たことあるが、大金持ちのドケチはさすがに見たことないぜ!
と、そこが面白みがある映画になっている。
14ドルの観光土産は2ドルに値切ったと自慢するし、家の中に来客用の公衆電話はあるし(電話を貸すのがもったいないから電話を貸さない)・・・すごい爺さんなんだな。
ちなみに実際のイタリアマフィアみたいな人たちも出てくるんだけど、マフィアの人たちの構成や、昼飯(昼飯はみんなでパスタを囲って食らう)、食べた後は音楽で楽しむ、とか・・そこらへんの描写が興味深い。
全然辛気臭い感じしないんだよね。日本だったら、焼き魚と味噌汁とご飯だよね。
デニーロのグッドフェローズとかもそうだけど、イタリアのマフィアってこういうところ、あるよねw
とはいえ、映画はR15。なんでかっていうと、暴力描写があるから、ですね。