ファーザーを見ました。
予告のリンク貼っておいてなんだけどね。
見ないでください。
だってね、これね、ある種のミステリー映画というか、ホラー映画です。
この映画ね、主人公がその名もアンソニーっていう名前の爺さんなんだね。
アンソニー・・・・w
でさ、爺さんは一人でマンションで暮らしているの。
アンソニーは、自分の家のことをよくフラットフラット、っていうんだけど、これはイギリス英語でアパートを指すのね。
で、このフラットは俺の家だ!俺は一人で暮らせる!と頑固さを発揮するわけ。
介護人なんていなくたって、俺は一人で暮らしていけるんだ、って。
それをオリヴィア・コールマンはなだめるんだけど、とても困った悲しい顔をしているのね。
で、爺さんは兎角、冒頭から憤慨してるわけ。
で、キッチンで紅茶を入れているんだけどね。そのキッチンがやたら広いんだよね。
ふとリビングの方に行くと、知らない男がくつろいで、新聞を見ているの。
やあ、順調かい?
とね。
このセリフは後々の伏線になっていくんだけど、この映画はホラーであり、ミステリー的な要素も備えているの。
昔メメントって映画が流行ったよね。
監督は有名になったから知ってる人は知ってると思うけど、メメントっていうのは短期記憶しか持ち合わせていない主人公が、自分の記憶をたどっていく映画。
で、物語が順序通りすすまなくて、3,5,2、9みたいに話が飛んでいくわけ。
このファーザーも、話が順序通り進まないし、時制が飛ぶわけ
窓もいつも明るいしね。
しかも、メメントよりも凄いのは、配役すらも飛ぶこと。
この映画は、アンソニーの視点から物語が進むことが重要なんだけど、外側からは何がその人に起きているかわからなかったことが、よりリアルに感じられるようになっている。
この演出の仕方がまじ秀逸だし、どんどんそら恐ろしくなっていくんだ。
アンソニーの困惑具合が、見ていて痛い。