キャンディマンを見ました。
ホラー映画ですね。2021年にジョーダン・ピールがとってるリメイク作品です。
ていうか、続編です。
大学生の頃確か、1は見たんだけどどんな話か色々忘れたので見直してみたけど、
あれ、これ続編やんけ
ってなりました。
ジョーダンピールって人は、みんな大好き(?)ゲット・アウトというホラー映画で、黒人の恐怖を描いた人でした。
その後は、USで自分と瓜二つの他人がいたら、っていうホラー映画。
そして、今回はキャンディマン。リメイクです。いや続編か。
今回の映画は、とある画家が主役。アンソニーっていう黒人男性なんだけど、恋人のコネで展示会に出す絵が描けないでいるんよ。
で、そんなときに、シカゴのとあるカブリーニ=グリーンっていう公営住宅地に興味をそそられ、それを題材に絵を描こうと決めるんだよね。
そこでキャンディマンの都市伝説を知ってしまって、さあ大変!っていう話。
このカブリーニ=グリーンっていうのは実際にシカゴにあった公営住宅地で、いわゆる低所得者向けのアパートだったのね。
色々問題があって、2000年頃に取り壊されたワケだ。
2021年版では、廃墟になった公営住宅地が出てくる。
彼はその場所で一人の男性とあい、キャンディマンの話を聞いちゃうのね。
この撮影に使われているのはおそらく、そのままカブリーニ=グリーン。
取り壊されはしたけど、全部は壊されなかったらしく、一部残っているそう。
だから、時制が1の後なの。
1の時は、カブリーニ=グリーンがまだ存在したころに、実際にそこで撮影もしてて、今回の映画でも話のネタとして出てくるヘレンが出てくるわけ。
勿論、幼いころのアンソニーも。
だからこれはリメイクというよりは、続編なんだよ。
そういう意味では、今回の映画ではカブリーニ・グリーンはあまり出てこない。
1の時はめっちゃ出てきてたんだけどね、もうないから仕方ない。
ところで、ジョーダン・ピールは今回の映画をどう調理するのかな?って見てたわけなんだけど。
黒人白人の人種間についてのホラーを撮っていた人だったから、キャンディマンにはどのように・・?って思ったら、結構やっぱり入れてきた。
特に最後の方は、かましてきたよね。
元々、この公営施設は低所得者向けのアパートとして繁栄したアパートだったから、ジョーダン・ピールは撮るべくして撮っている気はするよね。
1と比較しても、鏡演出が多い映画でしたね。なんか、US思い出しちゃった。
でも、怖さの演出の切り貼りというか、短めの演出を小刻みに入れてきた部分もあって、いいんだけど散漫になってしまった感じもあるかな。
ところで、吹替の方は、ヘレンの音声テープがずっと英語で流れているので吹替のミスがある。せめて字幕表示か吹替にするべきだろう。
ちなみに、吹替と字幕はそこそこ翻訳のニュアンスが違う部分があったので、両方みてもいいのかも。
1を見るとより深まる感じの映画かな。
2021年版では、公営住宅の廃墟の中の落書きには42という数字が書かれている。
そこは前半と後半で2回出てくるんだけどね。
おそらくこれは、42世界を変えた男という映画にもなっている、初の黒人メジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンのことを指していると思う。