ジョンベネ殺人事件の謎を見ました。
ネトフリオリジナルですね。
ドキュメンタリー映画です。
アメリカの有名な未解決事件を題材にしています。
どういう事件だったかっていうと、ジョンベネちゃんっていう、小さい子のミスコン荒らしまくってる母娘がいるんだよね。
で、ジョンベネちゃんのお母さんから、娘が誘拐されたの!って警察に電話。
手紙が3枚置いてあって、誘拐したから身代金、って要求があった。
犯人が連絡するから、って手紙に書き置きされてたんだけど、全然連絡がなくて不審に思って家の中探したら、地下にジョンベネちゃんの遺体がーっていう話なのね。
この事件色々と不審な点があって、まず手紙が短くなくて3枚。そして、要求された身代金が、1万8000ドルっていう中途半端な額だったんだけど、お父さんのボーナスの額と同じだったらしい。
そして、警察が杜撰な捜査体制だったため、現場保管が行われなくて証拠が色々紛失・・とか色々あったそうなのね。
お母さんじゃね・・?いや、お父さんでしょ・・・?いやいやジョンベネの兄弟よ・・とか色々憶測が飛び交ったりしてね。
死因は絞殺だけど、その後頭を割られてたとか不審な部分も沢山あったり。
事件は謎を極めるんだけど、当時の憶測も凄かった、って話。
をーーーーー踏まえてから映画です!!
この映画ちょっと変わった構成になってるんだよ。
再現映像+インタビュー映像+オーディション映像なわけ。
最初はドラマ映画として撮ろうとしたのか?って一瞬疑うぐらいなんだけど、監督がドキュメンタリー撮ったりもしてるから、ドキュメンタリー思考ではいたような気がする。
でもね、再現映像シーンはだいぶ少ない。
映画に出てくるひとたちは、
私、ジョンベネ役のオーディションに来たの
って、カメラに向かってしゃべるんだよね。
お母さん役の人たちも、当時を思い出しながらインタビューに答えて、オーディションをいろんな人たちで試してーっていう、そういうのをどんどん映していく。
役になりきろうとするから、
きっと母親が犯人なのよ、彼女はジョンベネに嫉妬したの。
だとか、事件の記事についての考察を繰り広げる人物もいる。
40歳を迎えてストレスが溜まっていて、それが原因の一旦となって、ジョンベネを殺したんだ、みたいな憶測記事が出て
バカにしてるわ!!女を!!
ってインタビューに答えたオーディションに来てた人の次に、
そうよ、母親が犯人だわ。だって彼女は40歳を迎えていたし、きっとストレスが溜まっていたんでしょうよ。と、記事をちゃんと鵜吞みにする人物たちも出てくる。
彼らは、役になりきるために、当時の記事や記憶をもとに役を構成する。それが、彼らの憶測となって、その役を体現しようともしているんだけど。
それがまた、人によって全然違う。
そういう見方としては面白いんだけど、この映画は憶測以上のものは出てこない。
当時ああだった、こうだった、こういう話をみんながしていた、こういう記事が出ていた。俺はこう思う、こうに違いないわ!
そして真実は別に何も明らかにされない。
もう少し再現映像を映してもよかったような気もするんだけど、それだと印象を植え付けてしまうから避けたかったのかもしれない。
ジョンベネ殺人事件は、憶測がすべてだ、ということなのだと思う。