ブリグズビーベアを見てきました。
公開からだいぶ経つんですが、本日も満席でしたね。
あらまし
ジェームスはいつもくまのブリグズビーベアのビデオを見ている。映像は時々乱れ、音も乱れている。彼の日常は、ビデオを見て、掲示板でチャットをして、みんなで夕食をとり、寝る時間が来たら就寝する。そんな毎日だった。なぜなら、外は毒ガスで充満しているから。しかし、ある日、警察が彼らの元に押し寄せ、両親を連れ去ってゆく。混乱する彼に刑事は取調室で、君は、この二十数年間誘拐されていたのだと告げる。
開始数分から涙が出て来てしまった
主人公がブリグズビーベアを見ている。擦り切れるまで。
そして、主人公のバックが映像に映し出されるのだが、数え切れないほどのビデオテープ。ブリグズビーベア何だろうな、全部。
と思った瞬間。
涙。
自分でも不思議なのだが、涙出てくる。
そして、主人公が、外の世界で初めて映画館に行く時。
涙。
何でこんなに涙でちゃったんだろう?って思ったんですが、1番の理由は、
自分が映画を好きになった時、好きになった理由なんかを思い出しちゃったわけですよね。
よく、ビデオテープ擦り切れるぐらい見てたよな、とか。
ビデオテープとか、すごいダビングとかしてたよな、とか。
思い出すんですよ。
マジ号泣です。
主人公はいつも真っ直ぐ
主人公は、年齢は大人なんですけど、ハートはとてもピュアなんですよね。
そして世間に染まってなくて、全然世間をわかってない。
ブリグズビーベアも、普通にみんな見ていると思ったのに、全然みんな知らないっていう。
でもブリグズビーベアが大好き。そんな彼は、ブリグズビーベアが大好きすぎて、ある行動を取ることを決めるんですけどね。
そんな彼は、生き生きとして、好きなことをして、彼の世界がどんどん広がって行くんですよね。
とてもイイな〜て感じがするんですよね。
そんな彼は、ある刑事と仲良くなるんですけど、その刑事さんは、演劇を昔やっていたけど、諦めて今は刑事をやってるっていうんですよね。
すると、主人公は彼に、どうして好きなことをやめてしまったのか?というんですね。
大人になるにしたがって辞めてしまったり、諦めてしまったこと、彼にとってはあり得ないことなんですよね。
しかし、そんな諦めてしまったことを、この映画では、もう一度トライしてみようよ!遅すぎるなんてことはないんだよ!という希望を与えてくれるんです。
そして、彼は大人になってゆく
彼の今までを育ててくれたのってブリグズビーベアなんですよ。
で、彼は自ら、過去の自分を肯定しつつ、新しい自分へと生まれ変わるために、ある行動をとって行くんです。
それに比例して、彼がブリグズビーベアに、今までどんな気持ちを与えられていたのか、彼は、気持ちの決別を、ブリグズビーベアへの想いと共にラストを迎えるわけですね。
彼の古いお父さんとの会話も印象的ですね。
特に、私はラストシーンが好きですね。
みんなに迎えられながら、大団円を迎えるんですよね。
そんな彼だけは、ある古い人物を感じているんですよね。
心がホッと暖かくなる、そんなおすすめ作品でした。