ディア・エヴァン・ハンセンを見ました。
ミュージカルドラマです。U-NEXTです。
ラ・ラ・ランドシリーズを作った人たちによるミュージカル映画ですね。
ちなみに、もともと原作はミュージカルです。
2015年に公開された同名のディア・エヴァン・ハンセン。
その時の主役も映画と同じく、ベン・プラットでした。
もう一度、言いましょう。
2015年です。
え?!今何歳かって?!
28歳だよ!!!
あの時は、7年前だった、21歳だった。
28歳で高校生、ありですか?!
アリです!!!
広末涼子もまだまだ高校生演じちゃえたりします!(おい)
まあ、実際に映画で見ると、ちょっと老け顔の高校生だな、感はあります。
新しい人を配役する、っていうのも手だった気はしますが、あえて原作と同じ人をチョイスした、ということだと思います。
しかし、おいおい28歳かよ、まったくだな。
って思わなくてもいいと思うぜ。
やっと出てきてくれたか、ベン・プラットよ。
なぜなら、私はベン・プラットのファンだからだ!!!!
そうだな、個人的な理由です。
ベン・プラットってピッチ・パーフェクトシリーズにも出てたんだけど、もともとミュージカル畑の人なんだよね。
ちなみにピッチ・パーフェクトの曲もこの映画で使われてるよ。
そういえば、な話をするとこの前28歳なのに高校生役がまだまだいけるビーニ・フェルドスタインの話をしました。
実は、彼女、ベン・プラットの親友です!
おいおいおいおいおい。どっちも私が推してる子たちじゃねーか。
と、個人的な話は置いておこう。
映画の話な。
主人公は、社交不安障害を持ってる少年。
母は病院で働いていていつも忙しく、エヴァンのことにかまってられない。
毎日自分に手紙を書く。
Dear, Evan Hansen. 今日はきっと、いい日になるよ。
エヴァンは友達が一人もいない。父は7歳の時に出て行った。母は仕事で忙しく、エヴァンにかまっている暇はない。毎朝、処方されている薬を飲む。
好きな子がいる、話しかけたことはない。
ある日、好きな子のお兄さんにどやされて、それを好きな子に慰められた。
でも、まともに喋れなくて、今日一日を振り返る。
Dear, Evan Hansen. 明日僕が消えても、誰が気付く?
心を込めて、君の最上の親友、Me
たまたま図書館で、自分に手紙を書いていたら、また好きな子の兄コナーに声をかけられた。ギプスはめてるけど、どうしたん?って。
木から落ちたんだ、といってその場を後にして、手紙を印刷するボタンを押した。
印刷物を待つ列に並ぶと、コナーが声をかけた。
ギプスに俺が名前を書いてやるよ、友達のフリ、できるだろ。
微笑ましい展開になると思いきや、手紙の内容で喧嘩になってしまい、印刷した手紙を持っていってしまう。
しかし、次の日エヴァンは、コナーが自殺したことを知るのだった。
っていう話なのね。
で、親御さんから、コナーが最後に持っていた手紙を
コナーがエヴァンにあてた手紙だと勘違いされてしまい、嘘に嘘を重ねて・・
と、波乱の展開が待ち受けているんです。
この映画は始終歌っているわけじゃなくて、要所要所心が揺れ動くタイミングでミュージカルに入ります。
踊るというわけではなくて、基本は歌う。
気持ちを伝える、それに近い。
だから、歌って・踊って・という感じではないんだ。歌って・気持ちを・伝える。
そういうやつだ。
コナーの母親役にエイミー・アダムスが出ているんだけど、彼女のいい感じのふくよかさが、裕福なご家庭のおかあさん感がすごくて役にハマっている。
エイミー・アダムスって、ちょっとメンタル面に問題がありそうに見える感がまた良いわけだが・・。
この映画は、好きな子とのラブストーリーというわけではなくて、みんなが通る孤独の話をしている。
例えるなら、ユーフォリアをめちゃくちゃ明るくした感じだ。
この映画を見ていると意外な面を見せるキャラクターがいる。
成績が優秀で、人のためと精一杯尽くしているような女の子が出てくる。
アラナという女の子だ。
一見、活発で悩みも何もないというように見えるが、彼女は歌う。
私は自分を隠すのが得意なのよ。
明るい笑顔のあとに、床に目を落とす一瞬がある。
隠さねばならない秘密と思い込んで、でもそんな秘密は誰にでもあるー。
確かに。
わかんないんだよね。
いつも明るく元気で、悩みなんてないようなフリしてね。
私もアラナとおんなじようなタイプだ。絶対に誰にも見せたくないし、それでいいと思っている。
だから、アラナが訴えることの一部はわかるが、独りじゃないって思えれば仮面を外せるっていうことについては何とも妥協しがたい。
仮面を外さなくてもいい。
ジム・キャリーが自分について言っていることと、このアラナの歌詞は近い。
ジム・キャリーも、アラナと似たようなタイプの人だと思う。
自分を偽りの型にはめ込んで、そこから外れると無価値になるんじゃないかと恐れる。
わたしはどうだろうな。たぶん少し違う。
型にはめ込んでいるのが楽だからだよ。でもきっとたぶんみんなそういうところがあるんじゃないかって気がする。
ちなみに吹替字幕両方あるが、吹替の時の歌の字幕は、字幕映画で見るときと若干異なっている。
まさか歌詞も、字幕と吹替字幕とで違っていると思っていなかったので発見だった。
と、自分の心との対話をする10代のための青春映画でした。
SNSやら現代の孤独を軽めに入れてくる映画です。
シェアして動画の再生回数が伸びるっていうのに関しては、私反感を覚えるんだけどね、独りじゃないよ、っていうことを映像で表現するとこうなるのかもしれない。
でも大多数の他人より、自分の近くにいる一人の方が大きいんだよね。
なんかいろいろ思い出す映画でした。
ちなみに、コナーが自殺した理由が、具体的にわからなかったのは、良い部分でしたね。
映画版はミュージカル版と結末等が違うそうです。
とりあえず、ベン・プラットの歌声は心に響くよ。優しい声だね、大好きだ。
私はラ・ラ・ランドよりもこっちの方が響くかな。