プロミシング・ヤング・ウーマンを見ました。
U-NEXTですね。
将来を約束された有望な女性って意味です。
前から見よう見ようと思ってたんだけど、中々見る機会がなくてねえ。
主演マーゴットロビーです。
違うわ!
何故か勘違いしてた。キャリー・マリガンです。
てかね、キャリーマリガンって、昔のメグライアンみたいな感じの子でね。
かわいいね って感じのイギリス女優さん。
よく見たら顔結構違うな、でも口元がそんな感じするのよね。
で、その子が主役。
OPから、おっぱじまってていいんだわ。
Charli XCXのBoysの曲が流れてくる。
男の子のことを四六時中考えていて、いつも別の男の子がいないとダメなのよ、みたいな感じの歌詞。
それとともに、バーというかクラブというかで、スーツ姿の
仕事帰りと思われる男性たちの股間のショットショットショット。
舌なめずりする男性、スーツのYシャツはだける男、ニタニタだらしない顔で踊る男。
えぐいな!!!どんどんこい!!!
すると、バーで3人の男性たちが喋っている。
近頃の女性の扱いには困っちゃうぜ~。特に黒人男性は男尊女卑傾向の差別的発言で、女性をバカにしているんだろうな感がもろだしである。
すると、遠くのソファーで泥酔しているスーツ姿の30代と思われる女性がいる。
項垂れており、足を開いてパンツが見えている。
おいおい、あんなに泥酔しちゃってぇ、いい年なんだから学ばないとだめだろう~~おともだちはどこだいー?
えぐい
そこで、3人の中で男尊女卑男の女性差別発言を否定してた”紳士に見える”男が声をかけにいく。
お持ち帰りしちゃうのか~~応援してるぜ~~~ と仲間の男たちは囃し立てる
えぐい
だいじょうぶ?と声をかける男性は、タクシーで女性を送っていく。
すると、案の定俺の家が近いから、何か飲んでいく?とタクシーに行先を変えさせて、自分の家に連れて行く。
飲んでいくじゃねーよ!!!泥酔してんだろ!
勿論、タクシーの運転手は一瞥するだけで何もしない。明らかに泥酔していると分かっていても。
えぐいね
男の家はきれいに整頓されていて、酒が何本も常備されている。こうやっておうちに誰かを連れてくるのだろうか。
男性は、何か飲む?大丈夫?と言いながら、キスをして、横になりたいという女性をベッドまで。
真面目そうに一瞬紳士そうに見えるやつほど危ない。
そのまま、チャンスターイム!!!!
とばかりに浮かれる男に、ねえ、何してるの???
何してんの??
と罵声を浴びせる。
いいぞ!!!!!!!どんどん、来やがれ!!!!!
天井に向かってガッと目を見開くキャリーマリガンが良い。
そのまま、OPが始まる。
登場シーンもなかなかで、ケチャップの垂れたホットドッグを頬張りながら、はだけたスーツで歩いていく。
工事現場の男たちが囃し立てると、立ち止まってにらみつける。
女ならニコっと笑えよぅ~~~~
と仲間の一人が囃し立てる
うぜぇな!!!ざけんじゃねーぞ!!!クソが!!!!!ゴミ虫が!
と、もう、ざわざわが止まりません。
ざわざわします、ずっとざわざわしています。
主人公のキャリーマリガンは、夜な夜なクラブに出かけて行って、男をひっかけ天誅します。
日本では、一~正で5って数えるでしょ。アメリカの方だと、違う数え方で書くんだけどね。
女性は獲物にした男性の数をそれで数えるわけ。最後にそれがリンクして楽しいよ。
映画の中で、ウォッカ・クランベリーだか、ウォッカ・ラズベリーのカクテルの話をしているね。きっと飲みやすいんだろう。でも、25度アルコール度数あるらしいよ。
気をつけな??
最近流行りのストロング缶ですら、9%だからな!!!!いいか!!?
と、シェリーの、自分の飲み物からは目を話さないで!の動画を後でみないといけないことを思いだした。
まあ、それでさ。
主人公は30半ばだけど(マリガンの実年齢で役中は不明)親と一緒に暮らしてカフェで働いてるわけな。
親としては、医大を中退して、定職につかず、親と暮らして・・みたいな感じで心配だし、困るし、とはいえ あんなこと があったから強くは言えないしと。
そういうタイミングで、ある日医大のクラスメイトに会う。
またかよ、うぜえな、引っ込んでろよ!!男ども!!!
と、主人公は思っているし、ごめんねと男が謝ったときに、悪いことしちゃったからコーヒーに唾はいていいよなんて言うもんだから、実際にコーヒーに唾を吐く。にも関わらず、それを飲んでしまうライアンに、
お前・・やるじゃねぇか・・認めてやんよ・・
と、夜の必殺仕事人稼業と、昼間のライアンとのいい雰囲気との狭間でこの後どうなる?!という展開がまっているわけなんですけどね。
そう簡単にザ・ハリウッドにしてたまるかよ!
っていう話なんですね。
いい意味でちゃんと裏切ってくれます。
とってもざわざわする映画です、でもよい映画でした。
82年生まれ、キムジヨンでは父親が言いました。女性は気を付けないといけない。そんな短いスカートを履くお前が悪い。
デリー凶悪事件に出てくるインド人女性は言いました。こんな夜更けに出歩く女性が悪い。インドから離れて、他所の国に留学しようとしている署長の娘は母に言います。デリーは夜一人で歩けるの?と。
この映画でも、大学の校長はいいます。
レイプについての訴えは、週に1~2回はあるの、疑わしきは罰せずよ。未来ある男子学生の将来を考えないと。
ざーーーーーーーけてんじゃねーよ!!!男の未来だけかーーーー!!!てめぇーーーー!!!
そこで、言ってくれるキャリーマリガンは、ぎゃふんしてくれます。
身近な対象になった時に、気持ちは180度変わるのだと。
だよね、ニュースで辛辣な話を聞いてたら、他人ごとで そんなん泥酔してるやつが悪いとか、言うてるよね。
最近あったよね、日本でもさ。
葛飾区で泥酔した女性を公園のトイレとかに連れまわして暴行した挙句、女性のおうちに連れて行ってなおも暴行して、合意だったといってたやつ。
私は思ったんだけどね。
コロナ禍前だね。電車から終電とかで帰るときに、駅の外でうなだれている女性を介抱している同僚なのかよくわからない人いるじゃん。
ああ、同僚の人が面倒みてあげてるのかな・・・・?知り合いかな・・・・?
今あの時の自分を責めたい!
お巡りさんとか駅員さんに危ないよ!!!あの人危ないよ!!!って伝えてあげないとダメだわ!!!
と、私は切実に思うのでした。
ちなみに、昔、地下鉄のホームでよくわからんおっさんが、群馬に帰りたいんだがどうしたらいい?と永遠に聞いてくる泥酔者がいたんで、いや地下鉄じゃ帰れないっすよ、と告げ、駅員に、なんか泥酔してて群馬に帰りたいらし人がいるんですけど、やばいんで見てあげてくださいと言い残して去りました。
地下鉄に水道出るとこあったときは、駅に電車到着と同時にそこにゲロ吐きに行く女性目撃したことある。
よく耐えたぜ、、、アンタ。
と、背中を見送ったこともある。
変な泥酔者との戯れを思い出したな。
最期に少しギャフンとさせてくれる映画です。でも、ざわざわは取れないんです。
ずっと、ずっと、ざわざわして、残っている。
男性は居心地悪いかもね。でも見たほうがいいよ。
ちなみに、これと併せて最期の決闘裁判見るのがお勧めです。