オオカミの家を見ました。
久々のストップモーションアニメ。
どんなホラー映画なんだ?てか、どんなアニメ?
って見たわけですよ。
めちゃくちゃ面白かったよ!?
こんなに面白いストップモーションアニメは久々だよ。
何がそんなにって、映像表現がすごすぎて、びっくりするんだわ。さいっしょっからね。
話の内容的には、仕事もしないで怠け者の女の子が村を飛び出て森で、豚たちと暮らし始めるという、わけわかめな話なんだけどさ。
面白いのはそこじゃないの、動きなの。
全部が動いてるわけですよ。
背景アニメーションみたいに、リアルな壁や小屋に描かれた2Dの映像が、ペンキで徐々に塗りたくられながら、移動していく。でも、それと同時に観客の視点のカメラもどんどん動いていく。
物語は、ほぼその少女がナレーションしながら、進んでいくわけなんだけどね。
薄暗くて、不気味で、すごい不安に襲われるわけね。怖いのね。ある意味ホラーなのね。
2Dになったり、3Dの人形になったり、ずっとずっと視点が忙しいわけ。すごい疲れるの。
すごい見てると疲れるんですよ、この映画。
そこがもうすごく面白い。
アニメーションって動くじゃない?でも違うんだよね、このアニメーションは、
造る過程で動く。
動く過程で作る。
すごく不思議な感じなのね。たとえば走っているアニメーションだったら、走ってるなってわかるじゃない。
でもこれ違うの。どんどん人形に肉付けされていくと、手になって足になって。それがどんどん壁に移っていくと、2Dの壁画になったりして。
めちゃくちゃ面白いんだわ。
しかも、魯迅の狂人日記のような気持ち悪さも合間って、なんともいえない仕上がりなんですわ。
いやーもう一度見たい映画かな。
チリのクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャ監督だって。
なかなか面白い映画だったよ。お勧め。
ただ、3D酔いみたいな感じになりやすい人はあれかな・・w