Madame Tutli-Putliを見ました。
なんと13年も前のストップモーションアニメなんですが、
これって13年も前のストップモーションアニメなの?!
バリにすごくて驚いた、というのがまず第一印象です。
女性が凄い荷物を持って、列車に乗るところから始まるんですけど、
列車の席に座っていると、窓の外の背景が流れていく。最高か。
そして、列車の女性の席の上にはなぜか、トランクの上に座って、チェスをする男性たちがいるんですけど、
列車ががたんごとんと揺れるたびに、チェスがジャンプして、置き場所が変わる。
おいおいすげーな。ジャンプの仕方もまちまちじゃねーか。
と思うや否やですね、この列車に出てくる、女性や、男性の人間の顔の表情のリアルさに驚かされるんですよ。
まあ、正確にいうと、瞳の描き方です。
虹彩というか、瞳に光が映り込んでたいそう美しい。素晴らしいな。
てか、これよく見たら、アカデミー賞ノミネート作品でしたね、知らなかったなー。
しかし、ショートフィルムって、Youtubeでタダで見れるものがあっていいですね。
いい出会いがあります。
まあ、そうこうして話を戻すと、このショートフィルム。
どうやら、明るい話ではないらしいんです。
いきなり列車が止まって、乗客はみんな寝ているんだけど、起きているのはこの主人公の女性だけ。何が起きたんだろうと、不穏になる。
瞬きのリアルさの半端ないことったらないな、どうなってるん。
Imdbを見ると、モーキャプとってるっぽい画像が上がってた。
なるほど・・?だからこんなにリアルなのか?メイキングをぜひ見たいものです。
さて、話はどんどんおかしな方向に進んでいくわけですが、後半の女性が追い詰められていくシーンのカメラワークも凄い凝っているんですよ。
なんか、ストップモーションなことを忘れてしまう。
特に、ラストあたりの女性の目の動きや、表情が凄い。素晴らしい。
生きてるんじゃねえかな、と思ってしまう。
女性が歩き出した時の、足のふらつき、目の前に広がる、電車が揺れるたびにドアが少しずれて見える景色。
情景が素晴らしいです。いいですね。
もう少しわかりやすい感じの王道ストーリーだったら、アカデミー賞な気がします。
でも素晴らしい、こういうショートフィルムを映画祭とかでやってほしい。
ノミネートとか賞履歴を見ると、広島国際アニメーションフェスティバルではやってたみたいですね。
いいですね、広島。