ギレルモ・デル・トロのピノッキオを見ました。
Netflixです。
ファンタジーですね。
言わずと知れた、ピノッキオ。みんな知ってるピノッキオね。
思ったよ。
今更ピノッキオ?!
とね。
ただね、よくよくこの映画を観ると最後の最後に思うんだよ。
ああ、そうか。確かにこれは今更必要だ。
ピノキオ自体は子供のころに知ったけど、彼の経緯とか、どんな話だったかとかはあんまり覚えてなくて、
ピノッキオは、ゼペット爺さんが作った木からできてる人形で。
ある日、動けるようになって、嘘をつくと鼻が伸びる。
でも、海のでかい魚みたいなのに二人一緒に食われてさあ大変。
命からがら逃げ伸びて、其のあといろんなことを経て本当の少年になる、そんな話だったと思うよ。
とても、薄っすらしてる。
このピノッキオは色々いいのよ。
まず、ストップモーションであるということね。
ストップモーションアニメってたまらないよね。
もう、リアルな人形が、命を吹き込まれて、生き生きとして動いてる。
でも、動き方は少しぎこちない、そこがいい。
それをそのまま少し残しながらも、現代の技術を色々駆使して応用してるわけね。
ちなみに、Netflixでは裏側のメイキングの話も出ているので合わせてみると興味深いよ。
劇中に出てくる虫・・キリギリス・・?虫の種類はわからないけど、お供になる虫のサイズに合わせて、超巨大なピノッキオを作っていたりね、興味深い。
そして、ピノッキオがデルトロ感たらしめているのは、人間以外のその造形ね。
精霊が出てきたり、ウサギがでてきたりするんだけど、そこの造形が、まさにソレね。
ソレをみるとパンをちょっと思い出したりしてね。
そういえば、ステンドグラスには、パンが映ってるらしいから、それを見つけるのも楽しいね。
もう一つの要素は、第二次世界大戦のネタを持ってきているところね。
イタリアだからムッソリーニなわけだけど、挨拶の仕方はまさにアレなのね。
これも、パンズラビリンスを彷彿とさせるところだけどね。
でもね、パンズラビリンスは大人のためのおとぎ話だったけど、ピノッキオは違うんだよ。
どちらかというと、子供のため、そして自分自身のための映画というところなのよ。
最近はディズニーもその傾向が強いけどさ。
で、ピノッキオを見ながら思い出したよ。
そうだよ。
人間は素晴らしいって説くんだけどね。この映画はね。
そうじゃないんだよ。
ピノッキオはね、ピノッキオの純真さでもってして、ピノッキオになるんだよ。
何が言いたいかわからないね!
危険が危ないみたいなドラえもんの名セリフみたいなものだねw
ピノッキオは見た目は変わらないし、その心は最初のままよ。
でもどんどん大人になっていく。
最後の終わり方がまたいいんだよ。
ピノッキオはピノッキオなんだよ。
そういえば、制作にリサ・ヘンソンの名前があったね。
あのダーククリスタルを作ったジムヘンソンの娘さんだよ。
彼女の名前があると、安心するね。
私はダーククリスタル エイジオブレジスタンスのシーズン2がかなうことなら見たいよ。