WAVES/ウェイブスを見ました。
Netflixですね、U-NEXTでもやってたけど。
青春ドラマかな。
PG12です。
この映画、最初さ、なんかユーフォリア思い出す雰囲気あるんだよね。
なんでだろ。
映画全体として、MVみたいな雰囲気を持っているからな気がするのね
ユーフォリアもそうなんだけど、ていうか13の理由とかもか。
アメリカの歌手たちの歌がとめどなく流れる感じ。
でもね、WAVESはそんなにやたらめったに歌が流れているわけじゃあないんだけど。
この映画は、2部構成になってる。
ある家族の話なんだけど、前半は兄貴の話、後半は妹の話。
ある黒人家族の話なのね。
兄貴は奨学金でレスリングで入学かなんかしててね。
強くなることを日々求められていて、親父からはお前は恵まれている、私の時とは違う。高みを目指すんだ、みたいなことをいうのね。
親父のお父さんは牧師でね、厳格な親父なの。
いつも息子にきつく厳しくあたっていて、それが正しいと信じている。
親父のことが嫌いなわけじゃないけど、日々強くあれと言う親父に弱みは見せられないんだ。
しかし、日々のレスリングの練習で痛めていた左肩が、痛みを増してきていて、親父の鎮痛剤をこっそり飲んだりしてたのね。
でも医者にとうとう行くことになったところ、君はもう後一試合もしてはいけない、って言われてしまうの。
っていう話。
さあ、この後どうなるんだっけ、ってね。
ティーンの日常から、一瞬たりとも油断してはいけない、後ろを取られてはいけない、というその立ち位置。
街中で補導されるようになってはいけない。
彼らは、こちらが隙を一瞬でも見せれば、逮捕してくる。
そんなものも少し感じながら。
親父が、2Fに上がっていく息子に声をかける。勉強は?
その声でわかる。
ランダル・・・・!!ピアース・・・!!
じゃなかった、スターリング・K・ブラウンですね。
THIS IS USの三男坊。
彼はこう、弱みを見せられない役がすごい似合っている。
一瞬、THIS IS USかと思うがな。
彼女とも幸せ、日々が幸せ。
でも、徐々に不安が押し寄せてくる。
この映画は、兄貴にはすごい感情移入してしまうんだけど、妹のインパクトは少し薄い。
レスリングをやっているというルーカス・ヘッジズは兄貴に比べると筋肉量が・・とかなんとか、細かいところは少し気になっちゃう。
両親が寝室で喧嘩している壁には、結婚式の写真が飾ってある。
あの時の気持ちと今の気持ち。
兄貴が彼女から言われる言葉は的を得ていて、兄貴は本当に自分のことしか考えていない。
すべてを受け止める器量はなくて、すべてのことから逃げ出したくて走っていく。
絶望から希望へとシフトしていこうという話になるんだけど、その罪は消えない、これからだ。
中盤からの結末は、少し甘ったるく感じてしまう。
波はすべてを洗い流すだろうか。
でも、全部は流さなくていいんだと思うよ。