6月なので色々考えたりする月、です。
実は先日、祖母が亡くなりました。
コロナ禍ではあったんだけど、家族葬することになったので実家に帰ったわけですが。
引っ越した後ろくに荷ほどきもせずに、ネトフリやら楽天TVやらUNEXTやら見てたので、急いで慶弔休暇を出して、服を捜して、ストッキングを買いに行き、靴・・・。
靴がない!!
ということに気づく。そういや、つかわねーやと、ごみ袋に入れた気がする。
急いで靴を買いに行く。
会社もスニーカーで通っているから、よそ行きの靴なんて結婚式の靴しかもってない。
そういえば、結婚式の靴ってどこいったろ・・。
新たな課題も出た。急いでオールラウンドな靴を買いに行き、新札じゃないお札を下ろしに行く。
一体いくら包めばよいのか。
年齢や、家族の近さ、地方によっても違うらしいがとりあえず3万包んだ。昔からの本とかだと1万らしいが。まあ、何かあってもあれなので3万包む。
急いで列車の切符も買って、新型コロナの検査もしに行く。
東京都だと無料でできる期間だから、抗原検査と、PCR検査両方してくれる会場にいく。
調べてみると、意外にいろんなところで実施しているので近場ですんなり行うことができた。
会場にはバイトの人が3人いたけど、時間がたつのが長いわあ と、私が梅干しの写真を見ながら唾液を出している横でぼやいていた。
たしかに入りにくい感じの雑居ビルでためらう場所にあったから、行く人は少ないかも。
住所や名前などを用紙に書いた後は、さらにフォームに記入。
なんだかんだ書くところが多い。
抗原検査自体は、市販のものより会場で受けるやつの方がちゃんとしているらしい。専門的なことはよくわからないが30分で結果が出るとのこと。
というより、30分もせずともすぐ出た。陰性だった。
PCR検査は翌日の20時とかじゃないとわからないらしい。これは結果を待て、というところ。
調べてみると、埼玉県とかだとなお結果が遅いらしいので、地方によって結果の出る時間帯は異なりそうだ。
東京は、今のところ2千人は切っているけど、今回の葬式で今年初めての電車になりそう。地元に帰るのは3年ぶりだ。
新型コロナウィルスのあれから以降、電車にのることがめっきり減った。年2桁はいかないかな。
おかげで、人が密集しているところはより嫌いになったし、もちろん行列は嫌いだし。
居酒屋に普通に行くのは何年後だろう。他人が近くでご飯食べるてたりするのが苦手になってる気はする。
新幹線は車内飲食とかどうなってんだろ・・って思ったけど、さすがに黙食はOKになっているらしい。ぺちゃくちゃしゃべっている人も周りにいないけど。
このご時世だからか、通夜の前火葬が行われた。
日にちも経っていたこともあったのかな。
コロナ禍になる前までは、毎年実家に帰って祖母に会っていた。ここ3年ぐらいは会ってなかったけど、病気して手術したあと帰ってきた老人ホームで腎不全を起こしたらしく、意識朦朧として何日か後に亡くなった。
常にベッドの空きと戦う病院は、ある程度回復すると老人ホームに返さないといけないので、それも致し方ないのかもしれない。
致し方ないで済ませていいのかもわからないが。
今年になってスマホを購入した母が、ラインでビデオ通話してくれたので、最後に顔は見れた。
母もそこそこの年でスマホを持てるようになるとは思わなかったけど、今はスタンプまで送ってこれるようになったので、まずは使ってみるというのも大事だ。
ラインでビデオ通話した二日後ぐらいに容体が悪化して、その日の夕方に祖母は亡くなった。と、母からラインが来た。
平日だったが、折よくリモートワークで、仕事なんかやってらんねぇ!と、そのまま早退した。
祖母には3人の子供がいて、母は長女だった。
後の二人はどちらも東京に出ていて嫁にいったり、嫁をもらったり。
年1も帰ってこないこともあり、息子とは折が合わない。
うちの母は週に1回ぐらいは祖母に会っていたわけだが、祖母はなかなかの業突く張りなばあさんだったので、母もよく愚痴垂れていた。
中々すごいな、と思ったことがある。
祖母の家は土地が広いんだけど、そこそこの雪が降る地方なので雪かきをする必要がある。
雪かきしないと外に出れないからね。
けど、高齢だから雪かきなんてできないし。
というわけで、冬の季節になったら雪かきをする人を雇うんだけど。
年金の種類はよくわからないけど、一か月でなかなかの額のもらえる年金らしい。
ほんとかどうかよくわからんが、ひと月に地元の経理ぐらい。ど、どうしたらそんなにもらえるんや?田舎の給料は東京と比較にならないぐらい安いけどね。
まぁ、母が勘違いしてる可能性も否めないが。
で、祖母は別の贅沢にお金を使い果たすので雪かきのお金がない。
そして、雪かきのお金を払え!と、母の仕事場までタクシーでやってきたらしい。
勿論、タクシー代もツケたそうだ。
週一で世話を焼く母のことを、ろくに面倒を見ない、東京に嫁に行った娘の話ばかり他人様にしたり。
と、なにかと相性の悪い母と祖母だった。
コロナ禍の前に縁を切ろうとしていた母だったが、私の一言で思いなおしたようで、そのあとは仕事の合間をぬって会いにいっていたようだ。
祖母はあと1つで100歳だった。
中々の大往生だ。全く痴ほうとかにならなかったのもすごい。
通夜も葬式も大体長さはおよそ一時間ほどだった。
やることは大体同じなんだけど、お坊さんがお経を読んでくれている間にお焼香。
49日の法要も一緒にやるというセットだった。今は、そういうのがまとめてできるご時世らしい。
通夜の最後には、故人を偲ぶスライドショーまでプロジェクターで流すというオプションまであった。
祖父の時は寺でやったから、なんだか通夜というか、オプションの凄さに葬式も結婚式みたいだと感じる。
祖母の在りし日のスライドショーを流しているのを見ていると、興味深いことにほとんどの写真には、祖母の隣にいつも母が映っている。
喪主の長男が映っている写真は一枚もない。
ああ、母はいつも隣に居たんだなあ、と思ったら涙が出てきた。
祖父の葬式では涙は出なかった。
というか、祖父はくも膜下出血で倒れて、そのあとほとんど喋れなくなり、痴ほうになったりしてしまったのだけど、倒れた後に病室に会いに行ったときはショックで病室のトイレで泣いたかな。
ああ、もうじいちゃんは喋れんのか、って。
だから、涙というのは実感した時に出てくるものだと思う。
うちの母は子煩悩で、毎日子供たちにメールをしてくるんだけどね。
おはよう、今日もいい朝よ、いい一日を!明日はいい日よって、まるでアニーみたいな掛け声をかけてくる。
生粋の日本人なのに実家に帰るとハグしてくるし、謎にアメリカンなテンションの母。
ミュージカルや花が大好きで、夜に弱くて九時ぐらいになるとお風呂と歯磨き忘れて寝てるから、歯周病が進行してる。歯は大事だから五分は磨くんだよっていつも説得したり。
ディズニーやハワイが大好きで、メールの語尾にはアロハ〜!って多用するのが口癖というか。
多分母が死んだときには涙は出ないんだよね。
そのメールが来なくなったら、実感するんだと思う。