二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
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ドラマ:新聞記者。ドント・ルック・アップ。

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新聞記者を見ました。

例のアレですね。

Netflixです。

 

正直、流行っているときに流行っている映画やドラマっていうのはなんだか億劫になってみない質なんですが。

このドラマ、そんなこと吹っ飛ぶぐらい凄いです。

日本にエミー賞があったら間違いなく傑作ですし、日本のドラマ史上、歴史に残る作品なのは間違いない。

 

まずさ。この新聞記者って、

映画版、ドキュメンタリー版があるのよ。

私は映画版は見ててね。

松坂桃李と、シムウンギョンが主演だったの。

シムウンギョンが拙い日本語で、新聞記者を頑張って演じていて、官邸側目線は松坂桃李でね。

例の伊藤詩織さんの問題を扱っていたはいたんだけど、ちょっとわかりにくくて、曖昧に終わってしまっていたのね。

とはいえ、

現政権や現代の問題に対してぶっこんでいく映画姿勢というのは、現在の日本映画には全然なくって、そういう意味では新聞記者という映画は凄かったんですよ。

当時の監督も藤井道人。

で、今回は主演米倉涼子でお送りするんだけどね。

凄いんだよ。

あの時できなかったことを全部やっているんだよ。

このドラマでは、政権だとか政治だとか、そういうことは全部俺たちに関係ない、投票に行っても何も変わらない、そんな人たちの視点も大事にしているから、

キャストがめちゃくちゃ豪華なんだよ

だからさ、はてなのタグ付けって10個まで制限なのに、10こ超えるからタグ付け全員できないわけだよ!!

米倉涼子、綾野剛、横浜流星、田中哲司、吉岡秀隆、田口トモロヲ、寺島しのぶ、吹越満、大倉孝二、萩原聖人、柄本時生、でんでん、ユースケ・サンタマリア、佐野史郎、、

もうわからない、誰かWIKIページに書いてくれ!

横浜流星っていうのが若い支持層取り入れそうな感じもするよね。

実際、彼の部屋のショットが見えるんだけど、大学生の若者らしく、部屋にはベルセルクやジャンプコミックが散らかっていて、PS4のゲームも置いてある。もちろん、部屋は汚くてカップ麺ばかり。

でも、近くの机の上には、お守りが置いてあるんだよね。

お母さんからもらったのかな?

彼の人柄がわかるシーンだ。

 

それにしてもよく、ユースケ・サンタマリアはこんな役を受けてくれたよ。

本当にむかつく奴に見えてしょうがないけど、よくやってるよ!あんた!!!

それにしても豪華だよ、見るだろ?!豪華だろ?!

ドント・ルック・アップだよ!!

 

javok.hatenablog.com

 

ドント・ルック・アップはまあ、コメディだったけどね。

これもキャストが豪華で。

新聞記者のドラマは、超真面目な社会派のドラマなんだよ。

ドント・ルック・アップでは、チャリティコンサートしましょう!YEAH!で終わってたよ。

お前らそこで終わってんじゃねーよwwww

っていうコメディなんだけど、実際に起こっていることをブラックコメディにしてるのね。

ある種、ホラーだけどね。

でも、新聞記者のドラマは違うんだよ。

ここで終わっていいものじゃないんだよ。

実際の話をもとにしたフィクションだけど、実際の話をもとにしてるんだよ、コレ。

今まで日本の映画界や、ドラマ業界が作れなかったものを

Netflix様のアメリカの資本力でドラマ化したんですよ。

日本も、こういうものが作れるんだってことを証明したんですよ。

だから、凄いんですよ、このドラマは。

 

勿論ね、役者さんたちも凄いんよ。

この前みた、ジャスト6.5と真逆の会話なんだよ。

 

javok.hatenablog.com

ジャストはね、思いあっていることを直接ぶつかりあう会話劇なんだよ。

でもね、新聞記者は違うだね。

日本人っていうのは、思っていることを直接口にしないんだね。

忖度したり、空気を呼んだりするんだよね。

それって指示なの?って思うかもしれないよね。

でも、日本の文化でいうと、そうせざるを得ない指示に近いものがあるよ。

パワハラみたいなね。

会話の意図をくみ取り、実行し、感情を顔に出さないようにする。

綾野剛の頬が引きつり、田口トモロヲの視線が上に下に動く。

田中哲司が綾野剛を諫めるときのあの

恐ろしいまでの感情がない声色

丁寧なのに恐ろしいお言葉

笑って人を蔑むんですよ

もうホラーですよ

笑顔で人にダメ出しをする感じね。

私も前の会社の上司に笑顔でパワハラされたことがあるわ。

あれってはたから見てると、ただ会話してるように見えるんだけどさ。

笑顔で田中哲司みたいなこと喋ってくるのよ。

もう何もできないよね。

ほんとね。

吉岡秀隆のさ、右目がさ、ちょっと斜視なのかわからないんだけど、左目とちょっと焦点がずれるのね。それがまたね。

そして、寺島しのぶが衝撃的なものを目撃したときに、不穏な効果音が流れるのね。

まるで耳鳴りするみたいな感じだよ

私は気絶したことが3回ぐらいあるんだけどさ。

気絶する前って、キーンって耳鳴りしたかと思うと、周りの音が聞こえなくなるんだよね。

聞こえないんだよ。

もうなんか色々辛いんだよ。

 

でもさ、これよくドラマ化したよ。

シーズン1では終わってほしくない。どんどん続けてほしいドラマだ。

変わらないといけないんだよ。

ほんと、ありがとう、Netflix。新聞記者。

 

https://www.cinemacafe.net/imgs/thumb_h1/542723.jpg

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