死の恋人ニーナを見ました。
主人公は救急救命士になろうと学校に通う女の子。まだ二十歳にもなっていない。
バイト先のスーパーで、憂いを帯びた青年のことが気になっている。
駐車場で、女性の同僚と立ち話。
彼の元カノは事故でなくなったらしい。そして、後を追うように、バイクで事故って怪我をしたとか噂をされる。
しかし、主人公は肯定する。
いいじゃない。恋人の後を追って死ぬような人とヤリたい、と。
そんな主人公が、彼と次第に仲良くなっていき、ベッドをともにすると、どういうわけか、ベッドから元カノが浮き上がってくる。
このシーンは圧巻だ。
ある意味、呪怨かなにかの心霊ホラーでも見てるのかと思ってしまう。
だが、このホラー映画が、一見普通のホラー映画と違うのは、ホラー映画だけどドラマであり、スリラーであり、ラブストーリーだということ。
死んだはずのニーナと会話もするし、3人で話し合う。
死んでいるはずだけど生きている元カノとの修羅場を見ているような、彼を二人でシェアしましょうと言っているような、謎の三角関係にも取れる。
所々、微笑ましい恋愛ドラマが展開するもののの、彼が元カノの両親とのしがらみから離れられないことにもやきもきしだす。
そして、ついに主人公はある疑いを持ち、その疑いを晴らすために試みるのだ。
ニーナが現れるたび、シーツは血まみれになってしまい、新しいシーツを敷く。
そのシーンはなかなかショッキングではあるものの少し微笑ましくもある。
血だらけの上半身の彼が、主人公に声をかけるシーンもなんともすごい。
このホラー映画はホラー映画というよりは、ラブストーリーだが、結構面白い映画でした。