100日間のシンプルライフを見ました。
元々はドキュメンタリーが元になっているそうです。
そっちは見てないけどね。
舞台はドイツ。
アプリ開発者の親友二人がいて、自分らが作ったアプリ、ナナを売り込んだところ、採用されて契約のはなしに。ナナというのはSiriみたいなAIなんだけど、より人間に近くて、ジョークをいったり、いつも話し相手になってくれる。開発者の主人公は、ナナに言われるがまま、おすすめされる商品を買っていた。
そのことを知っていた親友は彼にナナを通してどんどん商品を勧めたが、全部買った。
そのことに怒って二人は喧嘩に。
ものなんていらないさ!
ものの一切合切をガレージに預けて暮らし始めることになる。
この映画の冒頭では、二人の日常の朝から始まる。
どんなものを使って、どんなものを食べて、どんなふうに暮らしているか。
いきなりものがなくなった二人は、文字通り裸一貫でアパートに放り出される。
ベッドをやっと手に入れた幸せ、スマホを手に入れた幸せ。
ナナというアプリに興味を持ったのは、アップルみたいなフェイスブックみたいな会社をモデルにしたような大きい会社だ。
要するに搾取する側。
ナナをスマホにインストールしたユーザーたちはどんなものを勧めても消費者は買うようになり、いずれそれがなければ暮らせなくなる。
そんなものを手放せない人たちが、ものとは何か、幸せってなんだろうを展開するハートフルコメディ。
笑いありで微笑ましい映画でした。
ラストの終わり方も良い。