恋はデジャヴを見ました。
ビル・マーレイ主演のハートフルコメディですね。
お天気予報士の主人公は、ゲスな野郎で、嫌なやつだなあとみんなに思われているんだけどね。
そんな彼らが、2月2日にある町でお祭りの取材にいかないといけなくなるんだ。
で、その街で一泊することになるんだけど、
主人公が一晩寝ると、また同じ日を繰り返してる!!
っていう話になっているのね。
この映画見て思ったのは、繰り返しネタって、どこが起源なの?
って思ったことかな。この映画は、1993年とかでしょ。
きっともっと前にあったんじゃないかって気もするけど、このお約束ネタはどこからなのだろーね。まあ、見てて楽しいのだけどね。
主人公は、いけ好かないやつで、最初は自分の都合のいいように日々を過ごし始めるんだね。
そのうち、毎日を繰り返すのが苦痛になってきて、自暴自棄になっていくわけなんだけど。
人間の心理を考えたら、
このループからどうやったら抜け出せるのだろうか???
って考えるのは至極当然なことだと思う。
結局のところ、この映画はハートフルコメディとしての大団円を迎えるわけなのだけど、この映画の結末を見た時、私はパッセンジャーを思い出したよ。
パッセンジャーっていうのはさ、宇宙で冷凍睡眠から一人目覚めてしまった男のエゴを描いているんだけどね。
要するに、宇宙でたった一人、目覚めてしまった男が、してしまうことなのだよね。
恋はデジャヴでも、毎日同じ日々を繰り返すのは、この主人公だけなんだよね。
で、何をするのも自由なんだけど、ずっと孤独なんだわ。
だって、次の日には、その日のことをみんな忘れてしまうんだもの。
恋はデジャヴでは、主人公がどんどん改心していくような流れになっているのだが、結末を踏まえると、男の都合の良いようにエゴが展開されているように見えてしまうのだ。
オークションシーンも、わざわざ彼以外の彼を対比させるのはなんか可哀そうっていうか、そこで笑いを持って行こうとしているのがゲスいっていうか・・。
と、孤独を斜めに見てしまうフィルターがかかっているお年頃ですね。
金曜ロードショー的な作品でした。