フェイブルマンズを見ました。
U-NEXTです。
スピルバーグの自伝的映画ですね。
フェイブルマンズとは、フェイブルマン一家をさします。
この映画の主人公は、サミュエル・フェイブルマン。愛称サミー。
両親と初めて映画にいった。地上最大のショウ。
どんどんのめりこんでいくサミー。
母親は元ピアニスト、父は技術者。
父は、サミーの映画撮影を「趣味」としか言わない。
いずれ、大人になって大学にはいって、サラリーマンになる。
母は、夢を諦めた。サミーの一番の理解者でもある。
明解なストーリー。
ああ、なるほど、家族のハートフルな話かな、と思う。
でも少し違う。
映画を主題として、映画に魅入られた主人公が、映画によって家族が引き裂かれ、そして映画の道へ進んでいく。
ライオンの口に頭を突っ込んでいく。
どんどん家族が壊れていくさまをみて、主人公はカットシーンを考えている。
いいシーンだ。そう考えている。
画面もフィルム感がでる。
このくだりは、それは恐ろしいホラー映画のよう。
まるで、血を吸うカメラだ。
主人公は自分を止められない,止まらない。
だから母の気持ちもわかる。
母と息子の思い出のクローゼット。
どんな気持ちで編集をしていたのかと、ああもう、私も泣いてしまうやん。
好きなものを諦めてしまったら、それは自分ではいられない。
ドラマであり、ホラーであり、コメディであり、だってこれは映画だもの というラストまで、茶目っ気のある映画でした。
面白かったです。