二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:フェイブルマンズ。血を吸うカメラ。

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フェイブルマンズを見ました。

U-NEXTです。

スピルバーグの自伝的映画ですね。

 

フェイブルマンズとは、フェイブルマン一家をさします。

この映画の主人公は、サミュエル・フェイブルマン。愛称サミー。

両親と初めて映画にいった。地上最大のショウ。

どんどんのめりこんでいくサミー。

 

母親は元ピアニスト、父は技術者。

父は、サミーの映画撮影を「趣味」としか言わない。

いずれ、大人になって大学にはいって、サラリーマンになる。

母は、夢を諦めた。サミーの一番の理解者でもある。

 

明解なストーリー。

ああ、なるほど、家族のハートフルな話かな、と思う。

でも少し違う。

 

映画を主題として、映画に魅入られた主人公が、映画によって家族が引き裂かれ、そして映画の道へ進んでいく。

ライオンの口に頭を突っ込んでいく。

 

どんどん家族が壊れていくさまをみて、主人公はカットシーンを考えている。

いいシーンだ。そう考えている。

画面もフィルム感がでる。

このくだりは、それは恐ろしいホラー映画のよう。

まるで、血を吸うカメラだ。

 

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主人公は自分を止められない,止まらない。

だから母の気持ちもわかる。

母と息子の思い出のクローゼット。

どんな気持ちで編集をしていたのかと、ああもう、私も泣いてしまうやん。

好きなものを諦めてしまったら、それは自分ではいられない。

 

ドラマであり、ホラーであり、コメディであり、だってこれは映画だもの というラストまで、茶目っ気のある映画でした。

面白かったです。

 

https://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/fabelmans-film/sp/assets/images/main_sp.jpg

 

 

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