ウィラードを見ました。
ホラー・・・いやパニック映画らしいです。
U-NEXTですね。
実は後にリメイクされているらしいんですが、そっちはまだ見てません。
ちょっと主人公について言いたいことがあるのでネタバレで話しましょう。
ウィラードっていうのは、この主人公の名前。
冒頭から、上司にお前は使えねぇやつだ!みたいな捨て台詞を吐かれて、誕生日に祝ってくれるのは母の知人たち(おっさん・おばさんばかり)。全く友達がいないことが伺えます。
でも、家は金持ちなのか広くて大きい。
坊ちゃんなんだなあ、ということがわかります。
でも、会社ではタダの平社員、父親がいなそうだな、ということが伺える。
兎角、ウィラードに家の人たちは仕事を頼みます。
屋根を修理して、テレビが壊れてる、庭を掃除して、ネズミを退治して。
友達が誰一人いないウィラードは、裏庭にいたネズミがかわいくてしょうがないんです。
で、餌をあげて可愛がり、話しかける。
母親に退治しろと言われたけど、いつもは言うこと聞くのに全然聞かない。
会社では、上司にパワハラされて鬱々としている。
っていうな。
で、そのウィラードが飼育しているネズミがハーメルンの笛吹きの如く大変なことになってしまうーっていう映画です。
これねえ、最初ホラー映画なのかな?って見たんですが、ホラー要素はそんなになくて、ある意味主人公にとっちゃホラーなんだけど。
この主人公がね、私は嫌いなのね!!!
お母さんは、お父さんが死んでから病に伏して、ベッドの上にいることが多くてねえ。
で、そのお母さんが死んじゃうんですよ。
その後、実はお母さんが大きい実家のお屋敷をかたに借金をしていることがわかって、知り合いのおじさんが、家を売って、お金を作らないと・・!って説得しにいくんだけど、
そんなの知らない、母の借金だし。
みたいな感じで、我関せずなんですね。
しかも、
新車買っちゃうんです。
いや、キミ何してんの?!現実見なよ!?
という感じで、もうここから苛立ち始めるんです。
裏庭で育てているネズミを地下で育て始めるんだけど、会社では上司に逆らわずに、土日も残業したりして、その鬱憤を
ネズミに当たり散らします!
弱いものにあたる そういう構図が見えるわけですね。
そして、彼が主に可愛がっているネズミが2匹いるんですけど。
白いネズミのソクラテス、黒いネズミのベン。
特に白いほうを可愛がっているんですよ。ベンはちょっと反抗的だったりしてね。
で、ついに残業ついでにネズミを会社に持ってきちゃうんですね。
子供か!!!!
自分の大好きなぬいぐるみ、そうわたしもあったな、小さい頃に習い事に一緒に連れていってたわ・・どこ行くのも一緒なのよね。
そうです。
ウィラードは坊ちゃんで、精神的に子供なんです。
でも、それを誰も教える人も、指摘してくれる友人もいないんですよ。
で、ある日、ソクラテスがあのクソ上司に見つかって殺されてしまう。
自分の大切な友人だと思っていたネズミが、殺される様を彼は口元に手を抑えながらも凝視して何もできないんです。
友達を失った彼が取る行動が、その後の顛末が、っていう話なんですが。
もう、彼の言動の幼稚さ、身勝手さが凄いんです。
最終的には、その言葉、そっくりお前に返すぜ!とつっこみたくなってしょうがない、そんな映画ですね。
まあ、なるべくしてなっている・・。
この映画数十匹のネズミがわらわら出てくる感じの映画になっています。
ネズミを調教とかできるのかな・・とかふと色々考えたりします。
そういえば、終盤で主人公が餌を作るシーンあるんですが、
キッチンの窓越しに、スタッフがネズミを移動する姿がハッキリと映っているんですよね。
ちょっと微笑ましかったw