二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2021
鑑賞リスト

映画:あなたの名前を呼べたなら。インドの文化の狭間で。

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あなたの名前を呼べたなら、を見ました。Sirが原題です。

Sirとは要するに、旦那様、ご主人様、っていう意味で言っています。

英語でしゃべるときもあれば、英語ではなくインドの言葉でも喋っている映画です。

主人公は、召使いのラトナと、欧米帰りで花嫁に結婚をドタキャンされた旦那様。

落ち込みのなか、ラトナと交流するなかで癒しを得ていく、そんな話になっています。

 

この映画では、インドのメイドの女性の身分のいたたまれなさを描いています。

ラトナは、若くして結婚をし、そしてすぐ未亡人となってしまいました。

そんなラトナは、都会のムンバイに出ていくときには、腕輪を付け、村にいるときには外しています。

 

インドで女性が腕輪をつけるのは意味があります。

既婚者は腕輪を付けるのは必須です。

ですが、未亡人の場合はアクセサリーをつけてはいけない。(村によっても意味合いが違うそうですが)

そのため、村に帰るときは、腕輪を外します。

また、未亡人であると花嫁には近づけないという風習もあるようです。

祝いたいのに祝えない、そんな感じはとても悲しみを帯びます。

 

そんな彼女は、被服の世界に興味があり、将来その種の職業に就きたいとも考えお金をためていますが、ある日ブティックに入ろうとすると、お前みたいな身分の者が何してるんだ!的なニュアンスで店主から追い出される一幕もあるわけです。

 

そそんんな・・・。と思わずにはいられませんが、着ているもので判断することができるのかもしれません。とにかく、こんなにも格差というか、そういうものがあるのか、と考えさせられます。

 

そして旦那様は、欧米からインドに帰ってきたわけですが、結婚破断になった以外にも、何か無気力に感ぜずにはいられないところがあるわけです。

そんな二人が、お互いの夢や価値観などを話すにつれ、どんどん共感していく部分が出てくるわけです。

お互いを尊重しあっていく。

大事なことを直接言葉で示すというよりも、所作やシーンで繊細に見せてくれる、そんなことを感じるわけです。

特に私は、屋上のシーンが好きですね。

あそこは空間が分かれていて、家の外なんですよ。

私も今転職活動なんかを踏まえてまた改めて考えることもあり、共感する部分が色々あり、思いを巡らせる映画となりました。

 

この映画を作ったのは女性だろう、と思ったら女性の監督でした。

しかも、欧米に進学し、働いていたインドの女性監督さんでした。

ロヘナ・ゲラという監督さんだそうです。

彼女も考えるところがあって作ったのかもしれません。

彼女は本作でプロデューサーも兼任しています。

次回作が興味深いですね。

https://imgcacheblog.instube.com/2020/03/Is-Love-Enough-Sir-movie-Rohena-Gera.jpg

 

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