二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:アダプション/ある母と娘の記録。ぼやけるほど遠く。

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アダプション/ある母と娘の記録を見てきました。

メーサロシュ・マールタ監督特集上映が、シネマカリテでやってました。

シネマカリテに行くのは数年ぶり。

 

コロナ禍は全然いってなかったからな。

映画はそれなーりに、人が入っていた。

 

メーサロシュ・マールタ、全然知らない。

ハンガリーの女性映画監督らしい。

 

この映画は。

ドラマかな。ヒューマンドラマ。

 

主人公は、43歳の妙齢の女性。

朝起きて、カーテンというか、ブラインドをあける。

棚には、旦那の写真。子供はいなさそう。

 

出勤すると、家具をやすりで、する仕事。

一日中やすりでするから、木くずだらけ。

木くずは中にまって、なんだか霧みたいにしろボケている。

昼休みや仕事終わりには、空気で飛ばして家路につく。

 

ある日、年若い未成年の女性と仲良くなっていき、アダプションについて考え始める。

 

 

この映画は、なんていうかね。

撮り方が独特ね。

すごく人に近づいて撮るわけ。そんな近づく?っていうぐらい。

眼にクローズアップして、背骨にクローズアップして、シャワーで浴びる鎖骨から乳房にクローズアップして。

兎に角めちゃくちゃ人に寄って撮影するんだね。

ただ、あまり言葉は発しない。

あんなと主人公は、どんどん仲良くなっていく。

そこまで言葉を交わさなくても、お互いに、いいよ、会おう、って思ってる。

 

でも他人。でもなんだか。一緒にいたい。

なんだかよくわからない。

 

主人公、実は旦那が死んで、未亡人。

実は不倫してる。あなたの子供がほしいの、私健康よ。

もう子供はいらないんだ。

 

主人公、寂しくないように、孤高に見えて、実はすごく寂しそうなの。

わかってもらえない。

アンナが、養子はやめな、彼らは傷を負ってるのよ、ってささやく。

聞いていたんだけどね。

 

この映画ね、なんか、撮り方が独特でね。

彼らの顔。顔顔、顔顔顔。そこをすごく映すのね。

あまりセリフはないの。

何故か泣いていたり。不満そうで。

 

まなざしが訴えてくるんですね。

子供が欲しい主人公。

結婚したいアンナ。

 

彼女たちはどうなっていくのか。

それを暗示する彼女たちのまなざし。

 

最後の吐息。

それらがすべてを伝えてくる。

何とも言えない最後なんですね。

 

結構よかったです。                                                                                                                                                                                                                                             

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