僕の名前はズッキーニ、を見ました。スイス・フランスのストップモーション映画です。
ストップモーション映画は柔らかみのある動きや、ビジュアルで結構見るのが好きなんですが、こちらの映画は上映時間が結構早い回が多くて劇場で見逃していた映画でやっと見ました。
65分とちょっと短めなのですが、なかなかリアル調のストーリーになっています。
僕の名前はズッキーニ。ホントの名前は別にある。
ママがそう呼んでいたから、ズッキーニという名前にこだわっている。
最初のカットシーンからが結構衝撃的。
結構明るい雲間の見える空から始まり、ズッキーニの子供部屋で絵を描いているシーンが描かれている。
しかし、よくよくみるとカラフルな缶が転がっている。
よくよく見るとBEERと書かれている
ママは朝から酒浸りでずっとビールを飲んでいる。平日なのか休日なのかはわからないが、ズッキーニは学校にいっているのだろうか。
そしてズッキーニは不運にも、家とは別の場所、施設で暮らし始めることになるー というなかなかリアル暗めな話になっている。
そして、出会う子供たち。
子供たちがこの施設にきた理由はそれぞれあるが、それぞれの理由があり、施設に来ていて、いろんなものを抱えたりしている。
しかし、それを暗すぎず、子供の視点で描く。
注目すべきはシモンというジャイアンみたいな存在のガキ大将である。
お山の大将で強気でいつもはいるけれど、やはり親を想う時や、仲間を想う気持ちは人一倍あったりして、彼の人間味の魅力が描かれる。
こういう日常やドラマを描くストップモーションは好きだな、やっぱ。
この映画は、小学校高学年ぐらいから見るのがいいかもしれないけど。