風が吹くときを見ました。
U-NEXTですね。
アニメです。
これ、もともと見たいなあと思っていたんだけど、ストリーミングになくって、中古DVDを狙っているところだったんですよ。
するとどうしたことか、U-NEXTがまたやってくれたんですね。
すごいね、U-NEXTね。
もともとはイギリスの漫画で、それを映画化したのが本作品。
すごい柔らかな絵柄の老夫婦の話。
イギリスの片田舎に住んでいてね。
第三次世界大戦が起きるって話を、町できいてきた旦那。
やばいなあ、シェルター作らないとなあ、食べ物を買いに行かないとなあ。
って、旦那さん始終いってるんですよ。
奥さんは、まあまあそうですね、って、皿を洗って、洗濯物ほしてるのね。
掃除機かけて。
戦争?大丈夫じゃないですかね?あなた?って。
私たちは、この前の大戦も生き抜いたじゃないですか。
いや、違うんだよ、次はもっとでかい爆弾が落ちてくるんだ。ほら、日本にも落ちたあれだよ。
と、世間話をずっとしているんですね。
いやな感じのフラグを立てまくってるんですけどね。
勿論、その時は来るんですよ。
で、なんとか生き延びるのかな?そう思うんですけど。
そこからが大変なんだね、っていう話でさ。
旦那はずっと喋ってるんですよ。
大丈夫だ、ここにいれば政府が助けに来てくれるさ、思い過ごしさ。
暗く考えすぎさ、って。
たぶん、旦那も不安なんだよね、不安だからずっと喋ってるんだよね。
どんどん良くないことが起き始めるんですよね。
はだしのゲンとか読んだり、描写が身近な身としては、これは・・・!あれは・・・!だめよそれを飲んじゃ・・・・!
みたいなことがたくさん続くんですよ。
このアニメ、ある意味、ホラーなんですよ。
こんなにかわいい絵柄で、凄惨なことがずっと静かに行われていくんですよ。
この前みた、終わらない週末で話してたよな。
ずっと神に祈ったまま行動しない人がいて、その後その人はどうなったかって。
神が助けてくれなかった、って嘆くんだって。
それを少し思い出したんよね。
小学校のとき、道徳の時間にはだしのゲンを学校で流されて、コンクリートの壁の外にいた母娘が、溶けたんだよね。
その描写がそれはそれは怖くてね。
この、風が吹くときも、学校でかけたらよいんじゃないのかって思うんだね。
それはそれは恐ろしいトラウマ級なんですよ。
衝撃が大きい映画でした。
ちなみに、たまに実写で、家の中を立体的に見せる描写があるんですけど。
家の中が爆風で吹き飛ばされて、家の構造がどうなっているのかなどが、すごくリアルに感じられてよい演出だなと思いました。