ロブスターを見ました。
U-NEXTです。
やっと見たよ、ヨルゴス・ランティモス。
正直、ヨルゴス・ランティモス監督の映画が、あうんだかあわないんだかよくわからんかったのよね、自分がね。
聖なる鹿殺しは、ちょっとあわないなあ~という感じだったけど、女王陛下のお気に入りはめっちゃ笑っちゃったし。
さてロブスターは?って。
なんだろ、面白かったよw
凄い難しいんだけど、ホラー風刺コメディって感じなのかな。
タイミングの悪いコメディ、って感じかな?
主人公は、コリン・ファレルよ。
下っ腹が出てて、THE中年、って感じのおじさんなんだ。
さえなさそうで、眼鏡かけてて、ちょっと暗いんですよ。
奥さんと死別して、独身。
独身になったら、とあるホテルに送られて、40日以内ぐらいに、新しい伴侶見つけないと、動物にされちゃうっていうのね。
なんだか、設定がもうよくわからんよな?!
どうやら、独身でいることは罪らしいんだね。
ホテルに入るときも、パンツいっちょになって、私物は持ち込めませんって言われるの。
どっかの刑務所みたいだよね。
服はこちらで用意します。とのこと。
みんな同じ服、同じ朝食。
限られた日数で、どうにか恋人を見つけないと。
でもなかなか主人公うまくいかないんですね。
そうこうしているうちに、日数がどんどん減っていく。
さあ、どうするかって。
この映画、なんていうかね、滑稽な感じね。
モテない感じの男がね、女性の会話を待たずに、俺はこうだ!僕はこうだ!って話してるし、なりたい動物はロブスターだし。
意気地もないし、おなかも出てるし、熱意もなくて、モテる要素ゼロな感じでね。
そのうち、ある女性に出会うんですよね。
近視でコンタクトの。
彼女との共通点やっとみつけたー!って喜ぶんですよ。
それまで、主人公は、共通点が全然ないのね。
最初に声かけた女性と共通点が見つからない、話かけても盛り上がらない。
でも、ベン・ウィショーが、わざと床に鼻をぶつけて鼻血を出すんですね。
「僕も君と同じで、しょっちゅう鼻血がでちゃうんだ」って。
その後も、「偶然にも」共通点ができた女性といい感じになるんですけどね。
無理に合わせたりしてうまくいかないのね。
でも、「近視」は生まれ持って、今なお近視でしょ。
だから、彼は「共通点」に固執していくのね。
それがなんというか、滑稽というか、そら恐ろしいホラーというか。
モテない男や女たち、モテないのはお前らのテクニックの問題だ!
みたいなホテルも気持ち悪いことはさながら、レア・セドゥが率いる集団の、独身貴族地下組織もなかなかのがんじがらめでー。
滑稽ドラマのオンパレードなんですね。
なかなか面白いですよ。
たまにホラーですけどね。
うぇえええ?!って、もうなんぢゃこりゃあ?!ってなっちゃう、でも淡々と。
ヨルゴス・ランティモス、面白いね。