アメリカの息子を見ました。
ネトフリオリジナルです、ドラマ映画かな。
ていうか、会話劇映画です。
99%ぐらい同じシーンで変わらない場面で、ずっと会話しています。
それもそのはず、原作は同じ題名の劇らしい。
お母さん役の主演も舞台の主演と同じそうです。
どういうはなしかっていうとさ。
ある黒人のお母さんが主役なんだけど、息子がいないの、帰らないの、探してちょうだい!って警察に駆け込むんだけど、
新人警官は全然とりあってくれないーっていうハラハラした警察署でのお話を描いてるのね。
それにしてもだよこの映画
めっちゃ疲れたよ
あとすごくイライラする
会話劇って、基本イライラするよね?しないか?私は結構会話劇イライラする派だからな。
まあ、主人公のお母さんが、息子を探してよ!何してんのよ!の応酬が凄すぎて、旦那にも当たり散らして、警察官にも当たり散らして、皮肉の応酬が凄くて
そこでちょっと噴き出して笑ってしまう、あまりの皮肉さにね
要するに、テーマは人種差別の話で、歩み寄れない決して崩れぬジェリコの壁みたいな言い合いが永遠に続くのね。
旦那は白人なんだけど、その旦那は白人警官にコーヒーを入れてもらう時に、ミルクはいれます?シュガーは?と聞かれて、入れなくていい、僕ばブラックが好きだ。
というと、すかさず主人公
そう、ブラックが好きなのね。
ちょ、お、奥さんっっ!!!
と吹いてしまうわけだが、当事者じゃないから吹いてしまっている気もする、これは笑っていいのか、笑っちゃいけないのか塩梅がよくわからない。
兎角奥さんは、一方的に旦那や白人警官を責めるわけなんだけど、心の奥底にそれがずっとひっかかっていることがわかる。
白人警官が、水飲み場への案内を説明したときに、うっかり口を滑らせてしまう、
水飲み場は二つ
っていう言葉ね。彼は全然意識してないんだけど、彼女は凄く意識している。その差みたいな。
しかもこの警官うっかり発言めちゃくちゃ多くて、奥さんを逆なでしてるのね。
うっかりすぎるぜ・・アンタ。
でも、これは過剰反応なんだろうか?
ちなみに、シーンはこの水飲み場のシーンと、警察官の待合所だけ。
ここは大きく主張したかったんだろうな。
あとから出てくる警部が主人公を諭す。
奥さん、我々にはアメリカンドリームなんかつかめないんだ、そう諦めていくしかない、息子さんには、黒人としての生き方を教えなくてはならない。
この言い回しは、キムジヨンの
そんな短いスカートを履いているお前が悪い、と言われているようで居心地が悪い。
それにしても、どうしてこの二人は結婚したんだ・・・?
そのことはずっと頭を離れない。
やはりジェリコの壁は厚いのだろうか。
お互いの意見をぶつけ合って、最終的に明かされる展開は、なんとも言い難い。
でも、舞台調ではない何かで、見せてほしかった気はする。
悪くはないんだが。