神が描くは曲線で、を見ました。
Netflixかな。
スペイン映画です。
いつぐらいの時代の話なのかな。ちょっと古い感じもする。
精神病院にね、お金持ちの女性が入院するんですよ。
パラノイアだっていうわけね。
パラノイアはなんだ?っていうと、他人が自分を批判しているように感じる妄想を抱くのだそう。統合失調症に近いそうで。
映画の中では、夫に自分で毒を盛ったのだと、いうくだりがあり、精神科病院側に出された医者からの手紙には、嘘をつき惑わすから要注意。という言葉が。
彼女の入院時診察を経て、パラノイアだと診断する医師だったが、実は主人公は正常であり、精神科病院で数か月前に人が惨殺された事件の調査に来た探偵だということが、後に判明していく。
密偵として調査を続ける探偵。徐々に、病院の中の人間関係などがわかり始めると、おかしなことが起き始めるー。
この映画、もう最初に言っておくと、結構面白いです。
何が面白いかっていうとさあ。
精神病院ものといえば・・・?もちろん、典型的なあれなんですけどね。
もう、シャッターアイランドなわけですよ。
ただね、それだけじゃないんですよ。
惑わせ方がもう秀逸。
時制がわかりにくくできているのね。
色々なものが「同じ」だから、一見すると「同じ」に見えるんだわね。
でも、実は違う。
そして、彼女の「喋り方」がまた秀逸ね。
有無を言わさぬデヴィ夫人のようなんですよ。
おかげでどっちとも言えないように惑わせてくる。
場面やストーリーそのものよりも「彼女」が凄いんだよなあ、となってくるんですね。
ドキドキハラハラして、面白いです。
ただし、ある意味で、圧倒的に騙される傑作といえば、トータルリコールかな。
どちらの映画もお勧めです。