隣人X~疑惑の彼女~を見ました。
邦画です。
映画館で見てきたよ。
平日で、邦画だけど、お客さんの入りはまあまあ。
上野樹里と林遣都主演のSF恋愛映画ミステリー かな。
ある日、宇宙から来た難民Xというのをアメリカで受け入れた。
それに続いて日本も受け入れた。
日本では、「Xってのは安全なのか?」
「なんでも、人間の姿をトレースできるっていうじゃないか」
「怖い。」
「人間じゃない、恐ろしい」
そういう言葉が出ている中、週刊東都でラーメンの記事を書いていた契約社員、林遣都こと、ささけんたろうは、記事が全然評価されず、次だめだったら首になりそう、という瀬戸際。
大御所記者に取り入って、「僕を使ってください」とすがりつく。
運よくつかってもらえることになるのだが、調査会社を使って、X候補の日本人をあぶりだした編集長から2名の女性を調査するように言われる。
それが上野樹里こと柏木と、台湾からの留学生リンだったーという話ね。
この映画、隣人Xと疑って、けんたろうが、強引に上野樹里に近づいていく様が、ちょっと痛々しいのね。
よくこれで、上野樹里は受け入れるな、という感じもするしね。
上野樹里は、いろいろあって、有名大学出た後にコンビニのバイトなどで食いつなぎ36歳。
親からは「普通じゃない」って言われるんですよね。
土日は図書館にいって本を読むのが好き。
台湾のりんちゃんは、日本語学校に通ってるんだけど、居酒屋とかのバイトを掛け持ちしてるから、勉強の時間がなくてなかなか日本語が上達しない。
うまくしゃべれない彼女は、客に、
「何言ってるかわかんねーよ」って言われる。
そのたびに傷つく。
これすげーわかるんよね。
なんかさあ、ほら。
仕事とかでさ、結論から話せよ、何言ってっかわかんねーよ。みたいに言う人いるでしょ。
あれと一緒なんだよね。
全部否定された気がするのね。
人じゃないって言われてるみたい。
あ、そういえば、私も言われたことがあったな。
さすがにこれは、モラハラだなあ と思ったけど、そういう言葉って、
問題だと本人が思っていなかったら、問題じゃないんだよね。
気づかないのね。
で、なんていうか、これは多様性とか、普通って何?っていうのが主題なのね。
最近見た正欲と一緒で。
この映画はね、そのうちメディアが肥大化してきて、パパラッチが、隣人Xはだれだ誰だ、って騒ぐのね。
「隣人Xはだれなんだ?お前が隣人Xなのか?」って。
結局、はみだしものと捉えている属性を、「隣人X」って言ってるだけなのよね。
人種差別だったり、LGBTだったり、それだけじゃない。
世の中で普通といわれている、大多数、それ以外のものすべてが隣人Xなのよ。
ここら辺も胸が苦しいよね。
隣人Xがだれか、っていうのは後半で明らかになるんですよ。
とあるマークなどもいりありげに、映し出される。
でもね、「隣人Xがだれか?」なんてことは、瑣末なことなんですよ。
それって、記者の人たちとか、その他大勢の人たちと一緒でしょ?って。
大事なのは目に見えないんだよ。
心で見るんだよ。
そう、王子様が教えてくれるんですね。
上野樹里は、こういう役めちゃ似合うね、自然な感じがさ、もうさ、おばあちゃんとの会話とか泣いちゃうわけだよ私は。
朝顔とか、毎週泣いてたわ・・・。
樹里、お勧めです。