二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
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映画:隣人X~疑惑の彼女~。目に見えないもの、心で見るもの。

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隣人X~疑惑の彼女~を見ました。

邦画です。

映画館で見てきたよ。

 

平日で、邦画だけど、お客さんの入りはまあまあ。

上野樹里と林遣都主演のSF恋愛映画ミステリー かな。

 

ある日、宇宙から来た難民Xというのをアメリカで受け入れた。

それに続いて日本も受け入れた。

日本では、「Xってのは安全なのか?」

「なんでも、人間の姿をトレースできるっていうじゃないか」

「怖い。」

「人間じゃない、恐ろしい」

 

そういう言葉が出ている中、週刊東都でラーメンの記事を書いていた契約社員、林遣都こと、ささけんたろうは、記事が全然評価されず、次だめだったら首になりそう、という瀬戸際。

大御所記者に取り入って、「僕を使ってください」とすがりつく。

運よくつかってもらえることになるのだが、調査会社を使って、X候補の日本人をあぶりだした編集長から2名の女性を調査するように言われる。

それが上野樹里こと柏木と、台湾からの留学生リンだったーという話ね。

 

この映画、隣人Xと疑って、けんたろうが、強引に上野樹里に近づいていく様が、ちょっと痛々しいのね。

よくこれで、上野樹里は受け入れるな、という感じもするしね。

上野樹里は、いろいろあって、有名大学出た後にコンビニのバイトなどで食いつなぎ36歳。

親からは「普通じゃない」って言われるんですよね。

土日は図書館にいって本を読むのが好き。

 

台湾のりんちゃんは、日本語学校に通ってるんだけど、居酒屋とかのバイトを掛け持ちしてるから、勉強の時間がなくてなかなか日本語が上達しない。

うまくしゃべれない彼女は、客に、

「何言ってるかわかんねーよ」って言われる。

そのたびに傷つく。

 

これすげーわかるんよね。

なんかさあ、ほら。

仕事とかでさ、結論から話せよ、何言ってっかわかんねーよ。みたいに言う人いるでしょ。

あれと一緒なんだよね。

全部否定された気がするのね。

 

人じゃないって言われてるみたい。

あ、そういえば、私も言われたことがあったな。

さすがにこれは、モラハラだなあ と思ったけど、そういう言葉って、

問題だと本人が思っていなかったら、問題じゃないんだよね。

気づかないのね。

 

で、なんていうか、これは多様性とか、普通って何?っていうのが主題なのね。

最近見た正欲と一緒で。

 

javok.hatenablog.com

 

この映画はね、そのうちメディアが肥大化してきて、パパラッチが、隣人Xはだれだ誰だ、って騒ぐのね。

「隣人Xはだれなんだ?お前が隣人Xなのか?」って。

結局、はみだしものと捉えている属性を、「隣人X」って言ってるだけなのよね。

人種差別だったり、LGBTだったり、それだけじゃない。

世の中で普通といわれている、大多数、それ以外のものすべてが隣人Xなのよ。

ここら辺も胸が苦しいよね。

 

隣人Xがだれか、っていうのは後半で明らかになるんですよ。

とあるマークなどもいりありげに、映し出される。

 

でもね、「隣人Xがだれか?」なんてことは、瑣末なことなんですよ。

それって、記者の人たちとか、その他大勢の人たちと一緒でしょ?って。

大事なのは目に見えないんだよ。

心で見るんだよ。

 

そう、王子様が教えてくれるんですね。

 

上野樹里は、こういう役めちゃ似合うね、自然な感じがさ、もうさ、おばあちゃんとの会話とか泣いちゃうわけだよ私は。

 

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朝顔とか、毎週泣いてたわ・・・。

樹里、お勧めです。

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