ザ・ホエールを見ました。
ブレンダン・フレイザー、そうハムナプトラのイケメン濃いめ俳優の。
280kgぐらいある体重の男性の人生を振り返るひとときの話を描いています。
ダーレン・アルノフスキー監督ですね。
ブラック・スワンやレスラーの。
彼がとる映画はなんというか、じめじめしてて、暗くて、それでいてぐさぐさ来る感じの映画のイメージが多いですね。
で、終わり方がなぜか、フッと消え入るようなエンディングをきっちり見せないイメージがあります。
ザ・ホエールでは、主人公がめちゃくちゃ体重重いんですね。
もう、歩行を手助けする器具がないと歩けないし。
電気消すときは、マジックハンド必要だし。
勿論靴なんて履けないしね。
ただ、友達がいてね。
アジア系の女性なんだけど、彼のことを面倒みてあげてるんだわ。
どういう関係なんだろ、って思ってると、この部屋、この家だけで起きていく事象が展開してくんだわね。
ストレンジャー・シングスのセイディー・シンクが娘役として出ています。
彼女は少しそばかすが残ったような、赤毛で、印象に残る顔立ちと雰囲気なんですよね。
その子が少しぐれててね。
エッセイを書いてよ、レポートを書いてよ、って。
わかった、お金を払うから、うちに来なさい、レポートを書くから、ってさ。
そこから、親子のコミュニケーションが続いてくんだけどねえ。
この映画さ、オープニングが結構衝撃的なんだけど、っつうか、少し引くぐらいに、ひきつつ、なんか哀れにもみえるオープニングなんだよね。
その時に、死にそうになってるんだけどさ。
いいから、これを読め。
俺のためにこれを読め、っていって紙切れを渡すんだよね。
家を訪ねてきた宣教師にね。
色々あるんだけどね。
いや、そうまでする必要あるのかって。他に手はあっただろ、って。
ただ、そのエンディングに持っていく手腕や、勢いってのはすごいよなあ、と思うわけですね。
ブレンダン・フレイザーって、こういう演技する人だったんだ、というのが感慨深かった。