ノイズを見ました。
邦画ですね。
ミステリー・サスペンス映画です。
ある、田舎の村で、いちじく栽培に成功した主人公、圭太が家族と幸せに暮らしていました。
幼馴染の純は圭太の家族とも仲が良く、仕事を手伝う仲。
そこに、村人ではない怪しい人間が、やってくる。
どうやら、元受刑者らしく、殺人などの罪を犯していることがわかる。
ほどなくして、もめ事を起こしてしまうことになり、間違って殺めてしまう。
やばい、どうしよう。
っていう話なんですね。
原作は、筒井哲也の漫画です。
ミステリーやホラーテイストの漫画を描いてるイメージでしたが、こちらのノイズはジャンプ系列みたいですね。
スクエニ系だったと思ったけど、ジャンプ系になったのかな。
で、まあね。
原作とそこそこ映画、内容が違うわけよね。
主軸的な部分は結構同じだけど、少しの展開や結末が違うわけね。
そこが少し興味深くもある。
原作漫画の方が、映画版よりも1.5倍ぐらいは長い内容だから映画版で2時間あるとするならば、顛末などを変える必要があったかな、という気はする。
藤原竜也は相変わらず藤原竜也なわけなのだが、中盤ぐらいまで、事がどう展開するのか、ハラハラドキドキ系なのはいい感じ。
詰まるところ、本当は一般の善人だったはずなのに、受刑者だったし仕方ない、という感じで殺人が進行、および発覚を恐れての行動。
余貴美子がオーバーすぎて、いるんだかいらないんだか、という気はするが、あれじゃあしょうがないよな、と鑑賞側に思わせてどんどん進行していく。
ある意味、ゾンビ映画を観てると、感染しちゃってるしこいつしかたねーよな、で善人いなくなっていくあの感じね。もう少し強烈にえぐい人間心情映画になってもよかった気がしなくもないが、主要キャラクター3人が3人なだけにそこまでえぐくもならないのかもしれない。
ほどよいバランスで物語は展開していき、オチがよくある感じ、にまとまってしまったことが少し残念。
だがしかし、あの物語展開だと、あのオチにせざるを得なかった、というのが一番きれいにまとまるところだったのかな、という気はする。
原作漫画の刺殺体の描き方の方が、グロテスクだったりもするが、そこはトーンを抑えているので、グロさも軽減され、ほどよいサスペンスにまとまっている。
うまい具合に全年齢対象なミステリーになってる。
神木くんのお母さん役として鶴田真由出してきたとこはいいアクセントでよかったかな。達也とけんいちは逆でもよかった気がしなくもないが。
全体的にはよくまとまっていてよかったが、筒井哲也っぽいか?と言われるとまた別かなという気はする。
個人的には、もっと毒気があってもよかったかなあ、と思う。
悪くないけどもうちょっと!