氷がすべてを隔てても、を見ました。
ネトフリオリジナルですね。
グリーンランドで置き去りになってしまった二人の男性を描くドラマです。
two against the iceという実話をもとにした本がベースになっています。
本を書いたのは、アイナー・ミケルセンという冒険家。
この映画の主人公のおっさんでもあります。
映画のオープニングは、寒い寒い雪の中、そりを乗って走らせる二人の男。一人はぐったりしている。足の指は壊死している、切らねばならない。
そんなオープニング。
主人公はそのけが人を運んできた隊長と呼ばれる冒険家のおっさん。
グリーンランドの大地の地上調査に来ていたわけだが、また陸地の調査に行こうとしている。
グリーンランドの北部が島になっているのか、大陸になっているのか、それが重要だ。
島だったらば、アメリカに領有権を取られてしまう。
誰か一緒に来るものはいないか?
けど、壊死した指を切断した隊員を目の当たりにした乗組員たちは、沈黙するのだったー。
という話ですね。
この中で、隊長にあこがれて団員の一団となった、機械工が一緒に探検についていくことになるんですが、
幼さ故のみたいな事故や自然の厳しさにぶち当たったりします。
そんな彼にイライラしつつも、誰もついてこない探検家と若者は二人でサバイバルに突入していくわけですね。
めちゃくちゃ寒そうな大自然と、犬が引いたそりで雄大な大地を走るさまは見ていると楽しいわけですが、どうみても
めっちゃ寒そうだな!!!!
っていう。
犬でそりをひいて訓練しているわけですが、先輩から若者はこんな話聞くわけです。
一頭につき45㎏を運ぶ。食べ物がなくなったら?
その時は、使えない犬を殺して食べさせるしかないんだ。
だから犬と親友になるな。
っていう自然の掟の前振りしてくるわけなんですね。
だから、
犬が死にます!!!!
惨殺シーンの描写はうまい具合に隠されてるわけですが、想像力豊かな犬好きだと辛いかもしれないから注意かな。
勿論、熊も出てくるわけなんですが、レヴェナントみたいな恐ろしいことには運良くならないので安心してみていいかも。
ちなみに、雪山だけのサバイバルかというと実は違う。
二人だけ残された雪が溶けたその後待っているライトハウスみたいな二人ぼっちに突入していくわけです。
重くなりすぎずのバランスでエンタメになっています。
ですが、問題は
命の危機を感じないんだが・・・?
というサヴァイバルになってしまっていることでしょうか。
エベレスト3Dみたいな命の危機は感じないからハラハラはしないし、安眠しているように見える。
自然の美しさを感じる映画でしたが、もうちょっと欲しい感じがする、という映画でした。