未成年裁判を見ました。
韓国ドラマです。ネトフリですね。
判事x犯罪x未成年ものです。
主人公は女裁判官。
やたらと凛として、厳しくて、モノ申す!みたいな感じの
THEヒーロー判事です。
最初は、なにこの嫌な感じの女~~みたいなテイストで攻めてくるんですね。
でも、あるレストランでズバリと発言する彼女の罪は罪、少年犯罪者は嫌悪している。
と言い放つ彼女がかっこよく見えてきちゃうわけですね。
で、裁判してる中で、捜査みたいなことしちゃうんですよ。
正確にいうと、捜査という言い回しは良くないみたいですね。
日本の裁判ドラマ、イチケイのカラスを思い出しました。
主人公は、男性なんだけど、やたらと変わった裁判官で、おかしいな?と思ったら自分で一から調べ始めちゃう、そんなコメディドラマ。
それと趣旨は全然違うけど、系統が似てる。
でも主人公に、この女裁判官を連れてくるあたりが韓国だなあ、という。
何か重い過去ありますよね、この主人公。っていう。
でも、どちらかというとこの文化をドラマ化するという流れの方が興味深いんだと思う。
会社に韓国人が多いので、ちょこちょこ聞くんだけど、韓国は昔は判事の力が強かったのね。でも、今は警察とかの力が強くて、それが問題になった。
でバランスが悪くなったから、判事の方に傾けようとしたんだけど、たまねぎ裏入学の問題が起きてオジャンになった。
みたいなことを繰り返してる、っていうのを教えてもらったよ。
で、韓国だと政治の裏世界との癒着が・・・みたいな映画結構多いんだけど、この未成年裁判はちょっと違う。
テイストとしてはアメリカの方の海外ドラマ見てる感覚に近いんよ。
あれの、コメディのないやつ。
というか、寧ろ重めのやつね。
このドラマでは、未成年の少年少女の犯罪を刑事裁判じゃなく、どう裁くのか?という話になっているんね。
検察官はいないし、判事が採決を下した後も、少年少女たちもその後の経過を見守る、っていうシステムがあったりもするのね。
で、そういう裏側をとんとんと説明してくれる話もきちんと用意してくれている。
法律モノ、というとグッドワイフなんかも全シーズンみてたんだけど、あれはコメディドラマで、常にどう弁護するのか、弁護士の下で働くパラリーガルっていうアシスタントの人たちとのいざこざを描いたどらまだったんだよね。
やたらと証言録取ということばが飛び交っていて結構覚えたな。
話それたけど未成年裁判よ。
このドラマは、ずっとシリアスなのね。
全部の話が基本重い話だし、もう主人公の女性の三白眼じゃなくて、めちゃくちゃ目を見開いた、右の眉毛がぴくっ って動くのが凄いんよ。
勿論笑わないしね。
このドラマはなんていうか
梨泰院クラスと似てるんだよ。
世の中には、悪いことを犯した人がいて、それを見過ごそうとする大人も居て、それでいいんだと子供が学んでいってしまう。
でも、それを凛とした主人公が諭して、決断していくのね。
大人が導かねばならない、と。
唯一の正しさみたいな水戸黄門ぽさがあって、それが梨泰院クラスの凛とした主人公と少し似てるんだよね、あのヒーロー感と。
決して、その子供を責めるワケじゃない。その子供がやったこと、やった罪を嫌悪している、それを正しい方向に導かねばならない。
そういう信念を持った、筋の通った人生の先生みたいな、世直し先生が現れて、正義の裁きを下していく。そんな主人公を求めているのかもしれないね。
終盤は、主人公がなぜかそんなよわよわな姿に・・・・・ぐらいの血だらけに意味もわからずなったりもするし、(まあ、終盤は傷ついたヒーローでなければいけないわけで)もちろんスローモーションは欠かせないw
だが、何故かもう最後まで見てしまう、そんな韓国ドラマなんですわ。
日本やアメリカとはちょっと違うテイストの法律ドラマ、結構楽しいですね。
ところで、2話かな、ぐらいでちょっとどうかなー・・・っていうシーンが入ってました。
事件の未成年がビデオゲームして、家の中でじめじめしてるイメージシーンが入るのだけど、ゲームしてるやつは、そういう感じになるのか・・・?みたいなイメージの押し付け感があって、ステレオタイプでやだな・・・と思ったかな。
ゲームしてるやつ、ホラー見てるやつ、がそういうことをする、って何故思う?
と、ここらへんの絵作りにしたいのはわかるけど、納得できんなというシーン自体は存在する。見ていて興味深いかはまた別だけどね
ところで、この主人公の吹替の人、中々カッコイイ。
志田有彩って人だって。あまり聞いたことがない人だけど、どんどん出てほしいね。いい声だ。
シーズン2もあるといいね。