アントラーズを見ました。
U-NEXTですね。ホラー映画です。
監督はスコット・クーパー。この人の映画多分今回初かな。
ホラー映画撮る人だったのか。
製作はデルトロ。そっちの名前の方を大々的に出している感じですね。
てかあれさ。
アントラーズってさ。
鹿島アントラーズ!!!
って思い出したよね。まあ、あながち間違いじゃないんだけどさ。
アントラーズっていうのは、鹿の枝角のこと。
そんなこと言われると、レクター博士のハンニバル思い出しちゃうよね。
まあ、話は逸れたけどさ。
とある、オレゴン州のさびれた炭鉱で、親子が用事を済ませているところから始まるんよ。
お父さんは、炭鉱の奥に消えていくんだけど、そこで何をしているかっていうと、覚せい剤の製造なわけ。
なんでそんなことをしてるかっていうと、失職したからそれで稼いでるっていう。
ノマドランドもそうだったけど、ノマドランドは炭鉱の町が1個壊滅して、帰る故郷も、夫も亡くした主人公が放浪する話だったね。
炭鉱とか、林業とか・・・ねぇ・・。
まあそれで、お父さんは、炭鉱の奥から変な音を耳にしてーっていう。
お父さんには息子が二人いて、その長男が主人公。
長男は12歳なんだけど、周りの子よりずいぶん痩せてるのね。
小さいし、がりがりだし、虚ろな目をして歩いてる。
新任の女教師は、その男の子が自分の過去と重なって気になってしょうがないんよね。
で、どんどん首を突っ込んでいってしまうんだけどねえ・・。
この映画は、いろんなものが混ざった感じの印象がある。
エイリアンのようでもあるし、ゾンビもののようでもあるし。
ある意味、さなぎとなったお父さんを、さなぎであるはずの少年が育てるという育成サバイバルホラーのようにも見える。
ある意味、ここらへんもゾンビで端役が襲われ感染したのを、家族が隠すみたいなシチュエーションに近い。
どちらかというと面白かったのは、
この映画、勿論怪物モノであるのは間違いないんだけど、そのうちこの少年と女性教師との対比みたいなのになっていくの。
少年と女性教師は、似ている境遇なのね。それでシンパシーを感じ始めるんだけど、最終的に彼らは全然違う方向に向かって行く。
少年の方が最初、闇に染まっているように描かれているけど、実際闇が露見するのは女性教師の方なんよ。
ラストシーンの彼女の憎悪が感じられる行動が、そこに感じられるワケ。でもそれが彼女の強さにもなっていてね。
あの後どうなったのか、を想うと胸が痛いわけだが。
ちなみに、この映画に出てくる怪物は、シシガミ様・・じゃなかった。
ウェンディゴをモチーフにしてる。
ウェンディゴっていうのは、精霊と言われている一面もあるんだけど、先住民の間で問題になっていたウェンディゴ症候群っていう精神疾患もあったね。
周りの人間が食べ物に見えてきて、お腹が空いて仕方がなくて、食べたくなってしまう話なんよ。