アンカットダイヤモンドを見ました。
ダイヤモンドの宝石商が主人公。
アダム・サンドラーだね。
この映画はコメディといえばコメディなんだけどブラック・コメディというところ。
主人公は、片手で電話しながら街をあるいて、よう!元気か!とうさん臭いパンチパーマのような風貌で、メガネもちょっとずれて、耳にイヤリング、指にはゴテゴテの指輪、時計はロレックス。高級車。
歩いていく。
軽妙に、会話をしながら歩いていくが、人が呼び止めても話を最後まで聞きゃぁしない。
金を貸してくれ!俺にチャンスを!今度は違うぜ!
都合が悪くなると、話をぶち切り、あぁ電話だ、これから用事が!とどこかへ消えていく。
そんな男は、子どもたちと奥さんの家族がいるが、奥さんの愛はとっくに冷めていて、夫を見る目がこの上なく冷たい。
それもそのはず、愛が冷めたのが先なのか定かではないが、この男、外に別宅があり、愛人を囲っている。
勿論、他方に金を借りては踏み倒したりしているのにだ。
なかなか見たことがない糞野郎だな?
と思いながら眺めていると、主人公の宝石ショップにバスケのスター選手がやってくる。
こいつは手放せないとばかりに店の商品を売りつけようと必死に接客していると荷物が届く。
それが、アンカットダイヤモンドだ。
嬉しくてたまらない主人公は、そのダイヤモンドをバスケのスター選手に見せてしまうのだが、売ってくれ!と頼まれるも、品物じゃないから売れないと断る。じゃぁ、何故見せた!と怒り始め自体を収集するため、今日は試合だからお守り代わりだと持っていかれてしまう。
ここから不幸の始まりへと展開していくのだが、この映画。
主人公がどうしようもなく、クソで馬鹿で間抜けでクズなのである。
だから、映画が展開していっても、
おまえのせーだよ!!!
って突っ込まずにはいられない。
なんでこんなに薄情なんだこいつは。
どんどんと主人公は追い込まれていくが、展開は気になってしまう、それがこの映画。
主人公は、わかっているんだね。自分が、どうしようもないゲス野郎だということを。
でも、三流のゲス野郎でアホだから、どうすることもできない。
ずっとのたうち回っていて、人間臭い男を描いている映画だった。