群がりを見ました。
すごいタイトルだなと思うんですが、ネトフリの奇妙な邦題って原題のまま直訳されていることが多い。
原題はswarm。群れって意味です。
この映画の主人公はあるシングルマザー。
高タンパク質なイナゴの飼育をして販売している。
だが、思ったように数が増えずなかなか売れていない。
金も友達から借りないと暮らしていけない。
旦那はとうの昔に死んでいて、娘は学校の同級生にイナゴを育てている変な家とバカにされている。
息子はイナゴを自分の部屋で飼うぐらいで嫌いではないが、サッカーの試合にも母が来てくれないのを寂しく思っている。
いつも足元を見られて安くしかかかってもらえないことに母は苛立ちを覚えており、ついにイナゴの建物を破壊しまくるが、うっかり転んで怪我をして気絶する。
すると、母の傷口をイナゴたちがこぞって食べ始める。
意識を取り戻した母は、その場を立ち去るが、翌日からイナゴがどんどん増えて、大量に卵を産んだことを目の当たりにするのだった。
という話なんですけどね。
この映画をみたときに思い出したのは、ヒッチコックの鳥。
でもそこにプラスで母の異常性をミックスしています。
この映画で一番恐ろしいのは母がイナゴの飼育にどんどん取り憑かれていってしまうんですね。
朝の5時に起きるどころか、朝の2時に起きてイナゴの温室に向かい、友達の呼びかけも聞こえなくなっていく。
その母に嫌気を指した娘がとる行動によって、災いが起きたりしてしまうわけなんだけど。
イナゴって日本だと佃煮にして食べたりするじゃん。
わたし昔バッタ飼ってたことあるし、ちょっと無理だなと思ったりするけど、友達の家では普通に佃煮食べて育ったらしく、問題はないらしい。
バッタとかイナゴってわりと身の回りにいる生き物だから群れて移動すると怖いよね。
ちなみに、この映画のバッタ群れ移動は結構圧巻。
バリバリ窓に張り付いたり、鳥のように空に舞い上がる。
あ、やべぇ
って肌で感じる。何をしても静止できない生き物というのは怖い。