ビバリウムを見ました。
原題もビバリウムみたいです。
動植物飼育場?とかって意味があるらしい。
箱の中で育てるとかそういう意味合いを持たせたかったのかも?
ということで、つかみはOKな予告ですね。
物語の冒頭、木の上からヒナが落ちているのを発見するシーンから始まる。
カッコウがヒナを落としたのかもしれない、と彼女は言う。
彼女のほうは、保母さんをやっているようで子供は好きそうだ。
彼氏の方は、ジェシーアイゼンバーグだが、木の剪定?をしているらしい。
若いカップルは、家が欲しいと不動産を見に行くのですが、そこで閑静な住宅地につ入れていかれるわけです。
同じ家、同じ道、同じ天気。
そんな家で、赤ちゃんを育てるまで家から出られないということが発覚。
異常な成長スピードの赤ちゃんを育て始めるわけですが、
意味もなく奇声を上げたり、夜中に注意してもテレビを見ていたり、声真似をしたりとイライラしてくる。
そして閉塞空間。
そんな中、ジェシー・アイゼンバーグは、脱出したい一心で、家の庭をずっと掘り続け始める。
昼も夜もずっと。
そうして、一人取り残された彼女のほうは、子供と家で二人きり。
ここまで見ていてそう、感じるのは
育児に対する恐怖だ
子育てを始めても、父親は仕事(家の庭を彫り続ける)で、朝も昼も夜も家にいない。奇声をあげる子供をどう扱っていいかわからない。奥さんを一人にして、家の外で仕事をしている。
奥さんは家のなかで耐え続ける。
この関係性を見ていると、精神がどちらがもろいかというのは想像しやすい。
しかし、この映画ここらへんからちょっとおかしな方向に展開してく。
というか、
憤っている
ここらへんから、不条理性と退屈性が際立ってきてしまい、映画をみるのが面倒になってくる。
後半の展開は、不条理なデビッドリンチみたいな空間ホラーになっている。
要するに、最終的には笑うセールスマンのような、世にも奇妙な物語のような展開に物語はシフトしていくわけだが、この映画のホラーのテーマとしては、オープニングシーンの、ひなを落としたのはカッコウか?ということ。
落されるのはヒナなのか、それとも親鳥か。
映画としては、少し退屈なホラー映画でした。
発想は悪くないのですが、展開が。