二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
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映画:ビバリウム。笑うセールスマンのようにドーン!

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ビバリウムを見ました。

原題もビバリウムみたいです。

動植物飼育場?とかって意味があるらしい。

箱の中で育てるとかそういう意味合いを持たせたかったのかも?

 

ということで、つかみはOKな予告ですね。

物語の冒頭、木の上からヒナが落ちているのを発見するシーンから始まる。

カッコウがヒナを落としたのかもしれない、と彼女は言う。

彼女のほうは、保母さんをやっているようで子供は好きそうだ。

彼氏の方は、ジェシーアイゼンバーグだが、木の剪定?をしているらしい。

若いカップルは、家が欲しいと不動産を見に行くのですが、そこで閑静な住宅地につ入れていかれるわけです。

同じ家、同じ道、同じ天気。

そんな家で、赤ちゃんを育てるまで家から出られないということが発覚。

異常な成長スピードの赤ちゃんを育て始めるわけですが、

意味もなく奇声を上げたり、夜中に注意してもテレビを見ていたり、声真似をしたりとイライラしてくる。

そして閉塞空間。

そんな中、ジェシー・アイゼンバーグは、脱出したい一心で、家の庭をずっと掘り続け始める。

昼も夜もずっと。

そうして、一人取り残された彼女のほうは、子供と家で二人きり。

ここまで見ていてそう、感じるのは

育児に対する恐怖だ

子育てを始めても、父親は仕事(家の庭を彫り続ける)で、朝も昼も夜も家にいない。奇声をあげる子供をどう扱っていいかわからない。奥さんを一人にして、家の外で仕事をしている。

奥さんは家のなかで耐え続ける。

この関係性を見ていると、精神がどちらがもろいかというのは想像しやすい。

しかし、この映画ここらへんからちょっとおかしな方向に展開してく。

というか、

憤っている

ここらへんから、不条理性と退屈性が際立ってきてしまい、映画をみるのが面倒になってくる。

後半の展開は、不条理なデビッドリンチみたいな空間ホラーになっている。

要するに、最終的には笑うセールスマンのような、世にも奇妙な物語のような展開に物語はシフトしていくわけだが、この映画のホラーのテーマとしては、オープニングシーンの、ひなを落としたのはカッコウか?ということ。

落されるのはヒナなのか、それとも親鳥か。

映画としては、少し退屈なホラー映画でした。

発想は悪くないのですが、展開が。

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