クライマックスを見ました。
フランス映画ですね。
アレックスのギャスパー・ノエ監督の映画ですね。
アレックスの時も思ったけど、暴力性の高いものを撮る人ですよね。
しかも、心を鷲掴みするような、窮屈性を感じる苦しみを与えてくる。
この人はある意味、ドSなんじゃと思ったりもするよ。
そんなわけで、クライマックス。
とあるダンサーたちが、廃校に20人ぐらいあつまって、打ち上げしてたのさ。
そしたら、打ち上げのときのドリンクであるサングリアに、LSDが混入されているっぽいことになり・・・・・・
ていう話なわけさ。
基本的に、前半は会話劇だよ。
俺は今日、ここの全員とヤルぜ!頭の中はお花畑だよ。
アナルってやったことあるかよ?舐めるんだぜ?はい、わかったわかった。
実は妊娠してるの・・・・。そうなんけ・・きみぃ・・。
と、打ち上げ会場にいる子たちの赤裸々な部分をずっと聞くことになる。
サングリアにLSDが入ることになるわけだから、酒を飲めないもの、LSDを持っていそうなもの、サングリアを用意したもの、妊娠しているもの・・
どいつもこいつも怪しく見えてくるわけですね。
それはそうと、どんどんどんどんと、自我が崩壊していき、LSDでおかしくなっていく人々のさまを、あまりカットせずに描きます。
カメラは、ぐらぐら揺れ動いているし、LSDによって見えないものが見えていて、全裸で体を洗いまくるものや、顔を必死に洗った後に、自分の顔を鏡で見て驚いてしまう女性。
幻覚がみえておかしくなったりしています。
この映画では、薬の怖さみたいなものがよくわかる反面、何故だろう、監督自身が考える、
自身の芸術性みたいなものを魅せようとしているようにも感じられるのです。
ラース・フォン・トリアーは、俺ってすごいだろう!見てくれよ!感が結構あったんだよね。
ギャスパーノエはなんだろう。
多分、好きな映画の話を居酒屋でしたら、まったくベクトルの違う映画の話になる気がするんだよね。
クライマックスって、おおまかな台本はありそうな気がするんだけど、細かい台本ってないんじゃないのかな。感性とか直観で撮っている気がする。
それで映画になっているなら、ある意味凄いのかもしれないけど・・・。
って思ったら、この映画脚本ないやないか・・・・w
いずれにしても、この映画の方向性は私にキツイかな。
すべての映像に苦痛を感じる。
さて、サングリアにだれがLSDを混ぜたのか。
それは最後に明かされるわけです。