クリストファー・ノーラン監督・制作・脚本の映画ですね。ご存知。
見よう見ようと思っていたけど、フィーバーしているときは避けてしまう、そんな体質の私ですが、ようやく見ました。
結構楽しかったです。
これは映像体験ですね。
主軸のストーリーは割と王道なんですが、そこは置き去りにしても良いと思います。
なので、物語に対してはあまり言わないでおきます。
メメントの時も思ったけど、ノーラン監督って、時間軸を弄ったり、人を騙す(いい意味で)とか好きそうだよね。
兎に角、面白いことをやってくれるイメージ。
そして、自分がやりたいことを新しい形で映像として見せてくれる。
そういうイメージかな。
彼はバットマンというアメコミの世界で成功したからこそ、ノーラン監督なら、と莫大な金が動くようになった。金が動く作品を作れるってことですね。
2時間半ぐらいの映画なんですが、この映画で兎角面白いのは逆行した映像です。
ただ、それが現在時間と並行しているんです。
観客たちは、映画を進めているのに、
映画の中では、進んだ時間と逆行した時間が平行して再生される。
この見せ方がとても面白いのです。
頭の中で、逆再生しながら、再生する感じで映画を見るんですよ。
この感覚が非常に面白い。
映画の中で、主人公と敵が対峙しながら会話するシーンが特に面白い。
その時間は、逆行しているのに進んでいるからだ。
映画のネタとしては、デジャヴ感がもちろんあるので、
気分は、ドラえもん、のび太と逆行した時間! みたいな感じだ。
未来のあなたが過去のあなたとえっへっへ! みたいなお約束も勿論ある。
逆行した、といえばライフ・イズ・ストレンジを思いだすね。
二回見たくなる映画です。
二回見なくてはいけない映画じゃなくてね。