プラットフォームを見ました。
U-NEXTに上がっていたので、見ようと思っていたのですがNetFlixにも来たので見ることにしました。
ジャンル的には、ホラー映画・・?かな。
CUBEみたいな不条理系映画です。
コンクリートの分厚い壁に覆われた、縦に長い建物。
そこは1区画二人部屋。
中央には穴が開いていて、上から下まで空洞が広がっている。
食事の時間になると、上から食べ物が下りてくる。
プラットフォームと呼ばれる台座にのって。
自分がいる区画(階層)によって、その食べ物の内容は異なる。
何故なら、上の食べ残しが、自動的に下に降りてくるようになるからだ。
この映画は、不条理な世界で、いきなりな物語が展開する。
この建物の中に自ら進んで入っていくことを決めた主人公は、だんだんと常軌を逸していきそうになりながらも、己を保とうとする。
しかし、その中で人と出会いながら、人の醜さを垣間見て、観客たちを不快な気持ちにしてしまうかもしれない。
何故なら、見たくなかった部分だからだ。
ぼかしなども入ってないので裸体が出てくるシーンもあるが、あるがままの現代の縦社会を描きたかったからこのような絵作りにもなっている。
プラットフォームに乗った食事は、下層にいけばいくほど残ってはいない。
食べたい人が食べたい分だけ食べるからだ。
不思議なことに食べ物を後で部屋で食べようと取っておこうとすると、体が燃え上がるまで温度が上昇するか、凍るまで低下するという。
死後の世界のようなルールだ。
食べ物をこれでもかと汚く食い荒らしてくれているのは良いと思う。
ケーキもまずそうで食欲を失いそうだ。
上層区画になったとき、主人公は言う。
下には、クソをするぞ!と脅しが効くが、上には効かない。
何故なら、上にクソはできないからだ、と。
プラットフォームとは、駅の乗降の台のことをいう。
実際、各層に到着して、出発する。
でも、システムとしての意味合いのプラットフォームという言葉もある。
この縦社会のシステム自体が、そうとも言える。
一番下にいる層は何なのか。それを上は聞くことができるだろうか。