イチャンドン特集が早稲田松竹で上映しているので、未見だったオアシスをみてきました。
イチャンドンと言えば、私がみたのはシークレットサンシャインぐらいだったのですが、昨今、韓国映画を映画館で見られる機会が本当に少なくなってしまったので、この機を逃すべからず、と見に行きました。
正直な話、
イチャンドン、ヤベェ
ていうのが見終わった感想です。
映画の内容を全く知らないで見に行ったわけなんですけど、この映画
脳性麻痺を患っている家族から見放されている女性と同じく社会からも家族からも見放された男性との恋愛の話
なんですね。
ちょっとネタバレで話しますが。
でですよ、冒頭から見てて思ったのは、
マジでこの映画ひどすぎる、血も涙もねぇ
って思ったわけですよ。特に、冒頭の彼女の部屋で行われるシーンで。
ですが、見ている間に私の気持ちはどんどん変わっていきました。
正直な話、しょうがい系の話って、描くのがすごく難しいと思うんですよね。
やはり、見るときに斜め的な視線で見てしまう。
がしかし、このヒロインを演じているムン・ソリがすごい。
で、この脳性麻痺の女性は、緊張するとうまく言葉が話せないし、体もなかなかいうことを聞かないわけです。
ですが、
自分の世界へと妄想というか、想像力を膨らませることができるわけですね。
自分が、あたかも、そのようなしょうがいが無く、立って歩けるように。
おいおいおいおい。
こんな演出想定してなかった。
時折挟まれるこの演出。なかなかのヤバさです。
そして、まあ、この男性と親しくなっていくわけですが、ある時、女性は
自分の部屋のoasisという壁掛けに映る木の影が怖い
と打ち明けるわけですね。
この影を消して見せよう、と男性はいうわけです。
本当に消えるわけではないけれど、それは、想像によって影が消えるというシーンが出てくるわけですよ。
つまり。
oasisというタイトルは、想像によって怖いことや嫌なことが消えること、消してくれる人が現れたというような、それは彼女が生きてきた砂漠の中の唯一のオアシスのような存在が現れたと。
シークレットサンシャインを見たときにも思ったけど、このイチャンドンの
愚直なまでの愛の描き方がスゴイ。
ianのアニメーション以来に号泣しました。
良かったです。
韓国映画のこの激情の描き方はホントにスゴイ。
願わくば、昨今の韓国との仲が悪くならないことを願うところです。