Girlが気になったので見てきました。
元々は、実在のバレエダンサーであるノラモンスクールというトランスジェンダーの人をモデルとして製作されたという本作(wikipediaより)
彼女の話を原作として、モンスクールも脚本に加わって製作されたようですね。
ここら辺の前知識はとりあえず、知らないで見に行きましたが。
個人的には、
この主役の子が凄いな
と思いました。
名前は、ヴィクトール・ポルスター
彼のことは、初めて見ましたが、
声の出し方、バレエを踊る時の凛とした立ち姿。
とてもいいと思いました。
映画の内容としては、始終私に付き纏う感情は
心が苦しくて仕方がない
ということ。
彼女(主人公ララ)は、理解ある医師や、父に恵まれていて、一見一人ではないように見受けられるんですが。
でも、彼女はずっと孤独なんです。
お父さんには、自分のことを相談できないし、医師にももちろん相談できない。
心の寄る辺が、ないんです。
でも、気になる男の子はいる。かといって、今のこの体のまま、どうすることもできない。
バレエも頑張りたい。
そんな彼女は、当初、入学することも厳しいし、バレエで克服する課題もいっぱいと、先生に言われるも、周りが遊んでいる間も、痛い足を推して、毎日努力して稽古してきた。
周りにも気遣って前バリを毎日する。トイレにも行かないように水分も取らない。
そんな彼女が、なんかムカついてしょうがないというそんな同級生もいる。
そんな同級生のイヤミな一言。
受ける屈辱。
徐々に蓄積していき、心を蝕んでいく。
ホルモン治療を受けるも、変化の見られない体。
(本来、治療を受けると、変化は見られるようなので、ここは演出と言えるかもしれない)
言い知れない不安が襲います。
始終、主人公のララが、鏡に体を映して、確認する場面がたくさん出てくる。
沢山の鏡に映った姿が映されるびに心が痛い。
この映画は、セリフで説明することもありますが、情景で説明するシーンが多く、そのシーンが、心に訴えかけてきます。
いいとか悪いとかで一言では言えない映画
と感じました。
でも、見てよかった思える映画だったと思います。