イノセンツを見ました。
U-NEXTです。
北欧ホラースリラー映画かな。
主人公は、9歳のイーダ。自閉症のお姉ちゃんがいるんですよね。
団地みたいなところに引っ越してくるの。
その車に乗っている姉の太ももをつねる。強めに。
太ももはつねるまえから、赤いのね。
両親は気づく様子もない。
両親はいつも姉の心配ばかりしているよう。
面白くないし、不愉快なのね。
姉の靴にいたずらするんだよね。
大丈夫か、この子。って思ったりするんですよね。
すると、一人ぼっちの少年と仲良くなるんですわ。
「見てて」
少年が、小石をすっ・・・と、念動力のようなもので移動させる。
なにそれ、どうやったの。
団地で、疎外感を持つ子供たち同士が仲良くなっていき、そして良くないことが起き始める、その戦慄と様子を描いていく本作。
普通の子たちでしょ、と思うと、実は各々が孤独を抱えていたりする。
主人公のイーダは、両親が姉ばかり世話を焼いていて、いつも一人ぼっち。
仲良くなる少年は、親から世話をされていないネグレクト。
冷蔵庫にはほとんど食べ物が入っていない。
コーラを冷蔵庫から出して、みちみちに満たしてから、すするシーンは印象的だ。
この少年がどんどん闇落ちしていくことになるのだが、その孤独がとても静かに、そして悲しく描かれているのが印象的である。
割と冒頭で、かわいがっている猫に対して戦慄するような場面が描かれる。
おい・・ちょっとまて・・それは・・・。
と、悪い予感が的中するわけなのだが、陰と陽の描き方が凄いわけね。
無邪気に遊んでいるかと思うと、突如ダースベーダーのような暗闇へと堕ちる子供の陰の部分がこれでもかと描かれるんですよ。
それがとても静かに描かれるんですね。
なので、彼がついに闇落ちしてしまったか・・とわかる印象的なシーンが、その後待ち受けているわけなんですけど。
そこも残酷で、悲惨で、悲しいのね。
これがすごいね。
そして、静かな波が、ざわざわと立っては消えるようにしかみえず、周りの子供たちは純粋に遊ぶ団地で戦いが始まるんですよ。
見た目は静かで、和やか。
でも、内情、すごい戦いが行われていて、とてもざわざわするんですね。
なかなか見ごたえがあるホラーでした。目が離せない。