鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎を見ました。
TOHOシネマズです。
激混みだったもので、最終回を見に行きましたが、それでもなかなかのお客さんの入りでした。
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎、ですが、実は
鬼太郎ほとんど出てきません。
というのも主役は鬼太郎のお父さんと、その相棒になるからです。
どっちが、というと主役としては相棒のほう。
雑誌記者の水木が、なぐら村にいる金持ちの取材にいけ!としかたなーく、いくと、そこの金持ちたちが、不審な死を遂げ始めるーという。
まるで金田一耕助的な、八つ墓村とかすけきよ様とかそのような雰囲気で物語は展開するんですね。
主軸としては、ミステリーなんですが、後半はアクション映画になっていきます。
特に、鬼太郎のとうちゃんと水木の友情深いバディものになっているのも興味深いですね。
ってかさ。
鬼太郎のとうちゃん、かっこよすぎんw
まあ、で。
この映画、やっぱ水木しげるだからさ、戦後描画が結構あるのね。
焼け野原日本やら、煙草で煙が充満する列車やら、大行列の病院。
それらを映像で見せてくるのね。
水木が、戦争にいっていた回想シーンも出てくるのね。
上官に無下に扱われ、俺らはなぜこんな無意味なことをさせられているのかと。
長尺じゃなくて、ぽんぽんって。
ゴジラ-1.0での描き方とは真逆だよね。
ゴジラ-1.0ではさ、主人公は死にたくないっていって島に上陸するでしょう。
戦ってないっていう後悔でしょう。俺らの戦争は終わってないって。
実際の戦争を見せてないでしょう。
でも、ゲゲゲは回想で当時の悲惨さを見せてくる。
戦後の悲惨さも見せてくる、でもぱっぱと長尺ではないのね。
湿っぽくはならないように、スパイスしてくる。
煙草をみんながふかせて、煙が充満した列車、少女がせき込んでいるのね。
でもみんな吸うのはやめないんですよ。
水木も、そのせき込みが聞こえているはずなのに、煙草に火をつけようとする。
その水木が、鬼太郎のとうさんと親交していくなかで、徐々に変わっていく様は興味深い。
後半は怒涛のくそじじい展開になっているわけなのだが、龍賀の金持ち一家の食い物にされた若人たちの人物背景が・・・・。
おいおいちょっとまて、この内容PG12じゃねぇぞ・・・・・w
という悲惨ぶりですごかった。
この一族はいずれにしても、みんな狂っているという。
怒涛のアクション映画として展開するわけだが、想像すると色々グロイシーンもおおい。
お子様向けではないね!気を付けてね!
ということで見ごたえがある映画でした。
鬼太郎のとうちゃんミニサイズ!も一応ちゃんと出てくるのでよかったです。