レミニセンスを見ました。
SFドラマノワールというところかな。
U-NEXTです、ヒュー・ジャックマン主演。
相手役の女性をなんか見たことあるなと思ったら、ドクター・スリープのレベッカ・ファーガソンでした。
映画の内容はね。
ヒュー・ジャックマンだけど、かぎ爪は出てこないよ!
ある近未来の話。
海面が上昇して、町が沈みそうなところを、壁のようなものでせき止めてくるのね。
そこらじゅう水浸しで、やたらと水たまりだらけなのね。
昼間は暑くて人は出てこなくて、夜になると人が出てくる。
みんな一般人は水に沈みそうになっているんだけど、金持ちというか地主連中は土地を独占して、土地の周りにダムを建設。
ドライランドと呼ばれる土地に悠々自適に暮らしている。
という世界設定です。
で、そこで記憶屋さんみたいな人の記憶から見せたいものを見せるという職業を営んでいる、ヒュー・ジャックマンがいるわけね。
助手が一人いてヒュー・ジャックマンを手伝っているんだけど、ある日美女が現れて、カギが見つからないから記憶を見てほしい、って。
その記憶からカギは見つかるんだけど、ヒュー・ジャックマンはその美女の虜になってしまって、あれよあれよの展開になっていくわけね。
がしかし。
突如美女疾走してることが判明。
というとこから、探し始めるヒュー・ジャックマン。
の映画になっているわけですね。
この映画なんていうか。
二番煎じSF、B級感が否めません。
いうなれば中途半端というのかな。
ビジュアルとしては、ブレードランナーを彷彿させるし、記憶屋というテイストはトータル・リコール感もあるんだけどね。
ブレード・ランナーってでもあのダークなノワールでしょ。
まずビジュアルが、ドン!!!!っていう衝撃があったのね。
レミニセンスも、海に沈みそう、というところは出してくるんだけど、それ以上の衝撃がないのね。
どこかで見た
になっちゃっていて。
俺はビジュアル勝負だ!!なら、デューン砂の惑星のドゥニ・ヴィルヌーヴぐらいやってほしい。
俺はビジュアルだけの一本勝負だ!!(本当にそうだw)
という映画だったな、アレ。まあ見ごたえすごかったんだけど。
シャラメのハマり方が半端ないよね。
ちなみに、デューン砂の惑星の制作費調べたら1億6500万ドル。レミニセンスは5400-6800万ドル。3倍ぐらい違うからまあそうだね。
ていうか、よくよくWIKIみたら、デューン砂の惑星にもレベッカ・ファーガソンが出てたw
もう彼女はSF顔になっているのか・・?
話を戻そう。
地主と一般人たちの対立みたいなのの描き方も薄くて、なんでこんなに怒っているのかが、全然伝わってこないのね、一言で説明されてもさ。
ちなみに、トータル・リコールってシュワちゃんの映画なんだけど面白いのね。しかも、オチがシュワちゃんが感じているのと真逆っていうところも。
で、レミニセンスはせっかく記憶を使っているのだから、どこかであっと言わせる展開みたいなのが欲しいわけよね、どんでん返しみたいな。
でもどんでん返しはないのね。
後半、誰がそれを仕組んだんだみたいなところに行きつくわけだけど、それはどんでん返しではなくて、それも残念なのね。
始終、ヒュー・ジャックマンがレベッカ・ファーガソンに固執していて、執拗に追い求めるっていう話になっているんだけどさ。
凄い執拗でないか・・?!
とまあ、そう感じてしまうんだけど。この執拗さを描くために、ほかを描けなくなっている感じがする。
ちなみに、この世界では戦争に行った人は、
お前・・戦争行ったんか。勘弁してやるよ・・。的なテイストがちょくちょく描かれる。
主人公は、左手に海軍のタトゥーをしてて、左足は引きずって歩いてるんだよね。
冒頭、主人公を訪れる薬中の友達は、両足がないし。
という部分は少し伝わってくる。
と、なんやかんや
盛り込みすぎた感!
これは、SFドラマとかにしてから丁寧にちょっとずつ描いた方が面白かったんじゃあないかなあ というのはすごく感じる。
ヒュー・ジャックマンじゃなかったらたぶん大作扱いにもなってないだろうし。