ダークシティを見ました。
結構昔から配信されてるし、金ローかどっかではやってるし見ないとなぁと思ってたけどそのままになってた作品です。
やっと見たぜ。
ビジュアルは、そうだね。
マトリックス+ブレードランナー+ヘルレイザーみたいな感じかな。未来世紀ブラジル感もある。
主人公は、真夜中に風呂場で目を覚ます。
額からは血が流れている。
どうして自分がここにいるのか、自分が何者なのか全く覚えていない。
近くにあった黒電話が鳴ってる。
いいから、早くそこを出るんだ!やつらがくる!
部屋の中には女の死体が転がっていた。
わけもわからぬまま、部屋を出ると、ちょうど階下からエレベーターが上がってくるのが見えた。
急いで階段を駆け下りて、フロントの前を通り過ぎようとすると、受付係が呼び止める。
3週間宿泊してたけど、代金を貰わないともう泊められないよ、早く払ってくれ。
男はそんなに長い間泊まっていた記憶もなかった。
後で払う、と言い残し宿を去っていく。
男を追いかけてエレベーターから降りたのは、青白く薄気味悪い顔をし、黒いコートと黒いシルクハットを身にまとった男たちだった。
さあ、お気づきですか!つかみはバッチリですか!
この映画は、SFあるあるのお約束がてんこ盛りになっています。
まず、記憶喪失男、謎の黒電話。
ヨダレが出るね。
黒電話というと、マトリックスでも主人公にかかってきた電話を思い出すね。
そこを出るんだ!ってね。
そして、謎の黒い男たち。
Mr.スミスだよね。エージェント思い出すよね。似たような格好の同じスースの黒服たち。
奇妙な同じ格好の団体というと、わたしはモモを思い出すんだけどね。
あれは、人間の時間を奪うやつらだったね。
さて、この映画も、謎の団体は人間たちのあるものを奪っているという話。
自分が信じていたものが、実は全然違ってた、みたいな物語というのは、1984やゼイリブ、トータル・リコールなんかにもよくあるパターンだ。
まぁ、トータル・リコールの場合、オチが、実は外側に向かっていなくてシュワちゃんの内面に向かっているSFで実はとても恐ろしい話なんだけどね。
そんなわけで、自分が信じていた世界に疑いを持ち始める主人公。
昼間を見たのはいつだったか?あの記憶の中にある海にはどうやって行くのか?
まるで覚えてはいない。
誰も彼も行き方を忘れてる。それはなぜか、というのが徐々にわかってくるんですね。
なにげに、エスパー対決なんかにも発展していくし、黒服たちの服装はヘルレイザーにみえてくるし、色んなものの要素がてんこ盛りのSF作品になってる。
街がニョニョって出来上がっていく様も興味深いし、暗い町並みもなかなかいい。
結構楽しめるSF作品でした。