ロングショット見てきました。
中国映画ですね。
東京国際映画祭です。
今年は中国映画が多かった印象かな。
お金のかけ方もスケールもすごいですね~という印象ありますね。
この映画は、主人公が、まあおっさんです!
昔、国体選手かオリンピック選手か何かだったんですね。
拳銃?射撃なのかな。
耳を悪くしてしまってから、選手の道を絶たれて、工場で警備の仕事してるっていう設定なのね。
中国って、昔は選手として強くなると、それだけで一家を養うことができたりするっていう、国を挙げての教育だったのよね。
この映画では、1990年代が舞台ってことなので、まさにそういう時代に翻弄されたおじちゃんが主人公なわけだよ。
工場では、いろんな人がリストラにあったり給料払われなかったりしてさ。
警備のひとたちにも、その不景気の波がやってくるわけよ。
で、いろいろな葛藤などがありつつ、事件がおきるっていう話なんだがね。
甥っ子かなにか、若い少年が出てくるのね。
基本的には素直でいい子なんだけど、ちょっと不良と付き合いがあるみたいで、おいちゃんは心配してるわけ。
シングルマザーのお母さんは、夜、水商売でバイトしてたりしてね。
少年が、あいにいっちゃうんだよねえ。
お母さん、こんなところで働いてるのかよって。びびってるの。
おいちゃんは、全部わかってるから、いまはお母さんの言うことを聞くんだよなんてねえ。
ちょっと昭和の香りがただよってるね。
この映画、印象的なのが、やっぱ風景かな。風景がきれいなんだよね。
工場がいい具合にさびれてて、そこに線路がなぜか突っ切ってたりしてだな。
廃屋じみている景色も出てきてそれがまた良いわけね。
エンドロールの途中で、再度、出てくるシーンがあるんだけど、そこが結構気に入ってるかな。
エンディングに向けては、ちょっと韓国映画風でもあるんだけど、総じて良いエンターテインメントになっていましたね。
煙草を上に向けて立てるところが、またキザでいいのよね。
まるで、線香のようでしょ。