ヴィレッジを見ました。
Netflixでやってますね。
横浜流星x藤井道人タッグでの映画。
暗いヴィジュアル、横浜流星主演?って感じなんだが、割と良い感じかな。
ある村の話でね。
横浜流星が、ごみ処理場の職員やってるわけ。
なんだか知らないけど、一ノ瀬ワタルによくボコられてるんだね。
その処理場、夜になると産業廃棄物埋めてるんだわ。
村長は、古田新太。また、悪そうな感じ。
主人公は、流星演じる優。お母さんがギャンブルで借金してて、働かなくて、お金返すために、ずっと仕事してる。
家の中はゴミだらけ。
やくざは家にやってくる。杉本哲太が取り立てに来る。
ああ、もうがんじがらめで抜け出せない、そんな感じなわけね。
そこに、幼馴染だった黒木華が帰ってきてーって話なんだわ。
埋立地ってさ、埋めてくと、そのゴミって熱を持って、煙を出し始めたりすることがあるんですよ。
なんかよくないものが混じってたりするとなおさらね。
どこで知った知識だったかな。多分どっかの映画か、ニュースの知識。
だから、埋立地には煙が出てるでしょう。
優が途中で、しゅーしゅー言い始めるのも、埋立地からの音と、優の沸点とをかける感じで演出してる感じなのかなと。
ただね、優はずっとためっぱなしで、お面に向かって、ロバの耳、って叫んでるんだわな。
この映画前半は優がどんぞこのどんぞこ、みたいな部分を描き、後半は、黒木華によって再生され、かと思ったら、よくない方向に転がっていっちゃう、っていう話なんだけどね。
なんていうか、この映画、見ていて面白い部分は結構あるんだけど、
黒木華の存在感が、あまりないっていうか、感じないのだね。
何故かよくわからないが
優のすべてを受け入れて、お節介にも優しく、すべて許してあげる、ぐらいのどっかのゲームの主人公みたいな
感じがとても鼻につくんだね。
俺なんか俺なんか、っていう主人公をどこかのマリア様みたいに
優しく抱き留めてあげる、像
いや、なんでこんなに優しくすべてを受け入れてるのだ?!っと、幼いころのきっかけシーンなどがほぼないから、なぜこんなに、っていうかお前の動機、みたいな感じで、そこは全然納得できないわけね。
ある種、同じ穴のムジナで慰め合う、っていうのはわからんでもないわけだが。
だから結局、彼らは村から出ていけない、出ていかない、という人たちなのかもしれない。
お父さんも、出ていこうと思けば出ていけたのに、出ていかなかったわけだから。
結局、中村獅童は出ていける人、それ以外の人たちは出ていけない人、そうなのかもしれない。
ある種の縛られた社会で、どうにかこうにかして、輪の中でいきていくしかない、そんな感じもする。日本あるあるなのだろうか。
一旦外に出てしまえば、何も考えなくてもいいんじゃなかろうか。
私も出身は田舎だから考えるよね。
出ていかない人はなぜ出ていかないのか、出たくないのか、居たいのか。
土地もそうだけど、転職するときもそうだよね。
愚痴をめちゃくちゃ言ってる人ほど、中々転職しない。
いざ転職するときって、スッといなくなるというか。
結局、居場所にしがみついている、そういうものかもしれないね。
横浜流星は暗めの役、似合っててよかった、また別のもみたいかな。