二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:ヴィレッジ。虚ろな瞳に見えるもの。

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ヴィレッジを見ました。

Netflixでやってますね。

横浜流星x藤井道人タッグでの映画。

 

暗いヴィジュアル、横浜流星主演?って感じなんだが、割と良い感じかな。

 

ある村の話でね。

横浜流星が、ごみ処理場の職員やってるわけ。

なんだか知らないけど、一ノ瀬ワタルによくボコられてるんだね。

その処理場、夜になると産業廃棄物埋めてるんだわ。

 

村長は、古田新太。また、悪そうな感じ。

主人公は、流星演じる優。お母さんがギャンブルで借金してて、働かなくて、お金返すために、ずっと仕事してる。

家の中はゴミだらけ。

やくざは家にやってくる。杉本哲太が取り立てに来る。

 

ああ、もうがんじがらめで抜け出せない、そんな感じなわけね。

そこに、幼馴染だった黒木華が帰ってきてーって話なんだわ。

 

埋立地ってさ、埋めてくと、そのゴミって熱を持って、煙を出し始めたりすることがあるんですよ。

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なんかよくないものが混じってたりするとなおさらね。

 

どこで知った知識だったかな。多分どっかの映画か、ニュースの知識。

だから、埋立地には煙が出てるでしょう。

優が途中で、しゅーしゅー言い始めるのも、埋立地からの音と、優の沸点とをかける感じで演出してる感じなのかなと。

 

ただね、優はずっとためっぱなしで、お面に向かって、ロバの耳、って叫んでるんだわな。

 

この映画前半は優がどんぞこのどんぞこ、みたいな部分を描き、後半は、黒木華によって再生され、かと思ったら、よくない方向に転がっていっちゃう、っていう話なんだけどね。

 

なんていうか、この映画、見ていて面白い部分は結構あるんだけど、

黒木華の存在感が、あまりないっていうか、感じないのだね。

 

何故かよくわからないが

優のすべてを受け入れて、お節介にも優しく、すべて許してあげる、ぐらいのどっかのゲームの主人公みたいな

 

感じがとても鼻につくんだね。

俺なんか俺なんか、っていう主人公をどこかのマリア様みたいに

優しく抱き留めてあげる、像

いや、なんでこんなに優しくすべてを受け入れてるのだ?!っと、幼いころのきっかけシーンなどがほぼないから、なぜこんなに、っていうかお前の動機、みたいな感じで、そこは全然納得できないわけね。

 

ある種、同じ穴のムジナで慰め合う、っていうのはわからんでもないわけだが。

だから結局、彼らは村から出ていけない、出ていかない、という人たちなのかもしれない。

お父さんも、出ていこうと思けば出ていけたのに、出ていかなかったわけだから。

結局、中村獅童は出ていける人、それ以外の人たちは出ていけない人、そうなのかもしれない。

 

ある種の縛られた社会で、どうにかこうにかして、輪の中でいきていくしかない、そんな感じもする。日本あるあるなのだろうか。

一旦外に出てしまえば、何も考えなくてもいいんじゃなかろうか。

 

私も出身は田舎だから考えるよね。

出ていかない人はなぜ出ていかないのか、出たくないのか、居たいのか。

土地もそうだけど、転職するときもそうだよね。

愚痴をめちゃくちゃ言ってる人ほど、中々転職しない。

いざ転職するときって、スッといなくなるというか。

 

結局、居場所にしがみついている、そういうものかもしれないね。

横浜流星は暗めの役、似合っててよかった、また別のもみたいかな。

 

 

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